何が起きたか
OpenAIが9月29日、ChatGPTに「dots(ドット)」という新しい仕組みを加えると発表した。同じ日のDevDayで出た発表のひとつだ。
ふだんのChatGPTは、こちらが話しかけたときだけ答える。dotsは常に動いているエージェントで、目標を渡しておくと、会話していない間も作業を進める。発表と公式ヘルプに書かれている中身は、だいたいこうだ。
- 中身はGPT-6 Astra。dotごとに専用のクラウド上のパソコンがあり、そこで作業する
- カレンダーやメールなど、つないだアプリを使って作業する。例としてヘルプには「カレンダーを見る」「調べもの」「あとで知らせる」が挙がっている
- 毎朝カレンダーを確認して予定を教える、といった繰り返しの予約もできる
- 名前やキャラクターを付けられる。作成はパソコンのChatGPTアプリか、パソコンのブラウザから。スマホでは作れず、スマホ対応が届いてからアプリで話しかける形になる
対象のプランは限られている。ヘルプによると、Proはヨーロッパ経済領域・スイス・英国を除く地域、Business Premiumは対応地域すべてで順次提供。Enterpriseはベータで、管理者が有効にしない限りオフになっている。日本は除外地域に入っていないが、アカウントに届くまで数日かかることがある、とある。対象は18歳以上とリリースノートにある。
最初のdot1つはProかBusiness Premiumの料金に含まれ、追加料金はかからない。dotとの会話はChatGPTの使用量の上限に数えないとも書かれているが、リリースノートでは「今後1か月は」という期限付きで、その後の条件はあらためて示すとしている。
生活で何が変わるか
無料やPlusの人は、今は使えない。 Proは月100ドルのPro 100から、Pro 200が月200ドル、新設のPro 500が月500ドルという価格帯で、家のことに使うために入る人は多くないと思う。発表には「もっと多くの人に広げる予定」とあるが、時期もプランも書かれていない。
それでも書いておきたいのは、アプリをつないだときの情報の扱いだ。ヘルプにこうある。
- dotは、つないだアプリの情報を頼まれていなくても読みにいき、記憶にすることがある(発表では、この裏での調べものは読むだけの道具に限られ、メッセージを送ったりアプリの中身を変えたりはできない、と説明されている)
- アプリの接続を外しても、dotがすでに読んだ情報は消えない
- それを消すにはdotごとリセットするしかない。リセットすると、dotの会話・記憶・予約したタスクも消える(dotが作ったファイルや、ChatGPT側の会話・記憶は別に残る)
「つないだけど、やっぱりやめた」で外しただけでは、中身は残る、ということだ。個人のプランでは、dotの会話と作業をモデルの改善に使うかどうかを自分で選べる、とも発表にある。
ほかに、ヘルプでは自分のパソコンへのアクセスは最初はオフで、つなぐかどうかを選べる。何を勝手にやってよくて、何を聞いてからやるかのルールも決められる。それでもdotは、自分で決めたルールに従うときも含めて間違えることがあるので、大事な結果は確かめてから使うように、と書かれている。
マスターの一言
私はProではないので、使っていない。使い心地は何も書けない。
気になったのは接続を外しても情報が残るという一文で、これは説明を読まないと気づかないと思う。dotsに限らず、アプリをつないで裏で動くAIは今後増えるはずなので、「外したら消えるのか」は、つなぐ前に確かめる項目にしておきたい。
出典: Introducing dots - OpenAI(9月29日) / Getting started with your dot - OpenAI ヘルプセンター / ChatGPT リリースノート / @OpenAI の投稿
