何が起きたか

OpenAIの公式ブログ(7月16日付)に、10代のユーザー向けの安全対策をまとめた記事が出た。読み物としては「10代にAIを使わせるべきか」という主張が中心だが、家庭にとって実際に効くのは、保護者向け設定(ペアレンタルコントロール)から Study Mode(学習モード)を直接オンにできるようになったという一点だ。

これまで学習モードは、子ども本人が自分でオンにするものだった。今回からは、アカウントをリンクしている保護者が、保護者側の設定画面からオンにできる。しかもオンにすると、子が新しいチャットを始めるたびに既定で学習モードが有効になる。

学習モードは、教員・学習科学・教育学の専門家と一緒に設計されたもので、答えをそのまま返すのではなく、問いかけや段階的な説明で、本人に考えさせながら進める仕組みだ。

同じ記事では他に、長時間使っている10代への休憩リマインダーを増やすこと、暴力的な脅迫など利用規約違反でリンク中の子のアカウントが停止された場合に保護者へ通知する範囲を広げることも案内されている。

なお公式ブログに、日本での提供時期や対象地域の明記はない。手元のアプリで設定できるかは、各自の確認が必要だ。

生活で何が変わるか

中高生の子がいる家庭で、AIの一番わかりやすい心配は「宿題の答えを写して終わりになるのでは」だと思う。これは口で「ちゃんと考えなさい」と言っても、なかなか続かない。

今回のは、そこを設定側から手を打てるようにした話だ。親が学習モードをオンにしておけば、子が新しいチャットを開くたびに、答え直行ではなく問いかけから入る形が既定になる。毎回のお願いが要らなくなるのが、実際のところ大きい。

ただ、これは親と子のアカウントをリンクしている場合の機能で、リンクしていない子の端末には効かない。また公式の書き方は「新しいチャットのたび既定でオン」であって、子ども側が一切切り替えられない、とまでは書かれていない。既定を学習寄りに寄せる機能、という距離感で見ておくのが正直なところだ。

マスターの一言

うちはまだその年齢の子がいないので、この設定を実際に運用しているわけではない。ただ、AIを取り上げるより、既定を学習寄りにして使わせるほうが現実的だ、という方向性には納得している。子どもがすでにChatGPTを使っている家庭なら、まず保護者向け設定の画面を一度開いて、学習モードの項目があるか確かめるところからでいい。無ければ、順次の展開を待つことになる。

出典: OpenAI 公式ブログ「Why teens deserve access to safe AI」(2026年7月16日付)