何が起きたか
Googleが9月30日(米国時間。日本時間では10月1日の未明)、Geminiのチャットに「スキル」を入れ始めたと公式ブログで発表した。スキルは、よく使う指示を保存しておいて、何度でも呼び出せる仕組みだ。あわせて、これまで同じ役目をしていたGemは、スキルに置き換えて終了すると書かれている。
ブログと公式ヘルプ(10月1日1時33分に取得)に書かれている中身は、こうだ。
- 呼び出し方は、入力欄に「/」とスキルの名前を打つ。オンにしてあるスキルは、内容が合うとGeminiが自動で使うこともある
- 1つの依頼で複数のスキルを重ねて使える
- 作り方は、チャットでGeminiに頼む、設定のスキルのページでひな形から作る、ファイルを読み込む、など
- 使う条件は、18歳以上、個人のGoogleアカウント、「アクティビティの保存」がオン。仕事用・学校用のアカウントはまだ使えない
- 作れる数に上限はないが、同時にオンにできるのは100個まで
ブログは「世界中で」提供を始めたと書き、脚注に「Google AIのすべてのサブスクリプションの段階で利用可能。現在は18歳以上」とある。作り方のヘルプの「よくある質問」には、スキルはGoogle AIのサブスクリプションがなくても使えると書かれている。無料のアカウントも対象ということだ。ただしヘルプには、段階的に提供中で、まだ出ていない場合があるとも書かれている。
Gemはいつ無くなるか
移行のヘルプにある時期は、アカウントの種類で3つに分かれる。
- 個人のGoogleアカウント: 2026年11月
- 仕事用(Workspaceのビジネス・エンタープライズ・非営利): 2027年3月
- 学校用(Workspaceの教育機関): 2027年6月
Gemが無くなるときに、残っているGemは自動でスキルに作り直される。対応している形式のファイルも一緒に移す、とある。仕事用と学校用については、Workspace向けの告知が移った先を「下書きのスキル」と書いている。個人アカウントについては、ヘルプが「自動でスキルに作り直す」と書くだけで、下書きになるかどうかは書かれていない。移ったあとに一度、中身を見たほうがよさそうだ。
生活で何が変わるか
Gemを作り込んでいる人には、読んでおきたい決まりがいくつかある。
- Gemで使えた機能の多くが、スキルではまだ動かない。 ヘルプが挙げているのは、動画の作成、音楽の作成、Canvas、Deep Research、ガイド付き学習の5つ
- スキルを人に共有する、Googleドライブのファイルやノートブックを足す、の2つは「数週間のうちに」対応すると書かれている。今はまだ無い
- 自分で先に移す場合、Gemに入れたファイルは1つずつ開いてダウンロードする。GitHubのファイルは、今のところスキルでは使えない
- ファイルを読み込んでスキルを作る操作は、今はウェブ版(gemini.google.com)とMacのアプリだけ
- ミニアプリを作る実験「Opal」と、Google LabsのGemも11月に終わる。Google LabsのGemはスキルに移らないと脚注にある
日本語の情報はまだ少ない。作り方のヘルプは日本語で読めたが、移行のヘルプは日本語を選んでも英語のままだった。ブログの日本語版のアドレスは、10月1日1時32分の時点で「このページは存在しません」と出た。
マスターの一言
私の画面にスキルが出ているかは、まだ確かめていない。使い心地は書けない。
気になったのは、個人アカウントのGemが来月に無くなる点だ。自動で移るとは書かれている。ただ、動画やCanvasを使うGemは、移ったあと同じようには動かないかもしれない。学校のプリントを要約させる、献立を考えさせる、のような指示だけのGemなら、今のうちに中身をメモに写しておけば足りると思う。
出典: Let skills in Gemini tackle your most repetitive tasks - Google 公式ブログ / About the transition from Gems to skills - Gemini アプリ ヘルプ / Gemini アプリ向けのスキルを作成して管理する - Gemini アプリ ヘルプ / Google Workspace Updates(9月30日付)
