何が起きたか
Googleは9月23日付の公式ブログで、動画作成ツール「Google Vids」のAI動画生成を、GoogleアカウントまたはGoogle Workspaceアカウントを持っている人なら誰でも無料(at no cost)で使えるようにしたと発表した。使われるのは最新の動画モデル「Gemini Omni 1.1 Flash」だ。
試し方としてブログに書かれているのは、パソコンで vids.new を開き、「Create AI videos(AI動画を作成)」を選ぶこと。あわせて次の3つの機能が紹介されている。
- 場面の見た目や人物を保ったまま、シーンを延ばす
- 生成するクリップの長さを細かく指定する
- 1080pのフルHDで生成する(既存のAI生成クリップの高画質化も含む)
生成したクリップには、目に見えない電子透かし「SynthID」が入るとも書かれている。読み上げ(100以上の言語に対応する音声合成)は「近日提供」で、まだ使えるとは書かれていない。
無料の範囲を、ヘルプの表で数えた
ブログには「無料」の中身、つまり何本まで作れるのかが書かれていない。そこで、Google Vids の公式ヘルプ「Google Vids での Gemini 機能の提供状況について」の表を確認した(英語版・日本語版とも日本時間9月24日4時32分に取得)。
個人の Google アカウントの欄は次のとおり。
- AI動画クリップとAIアバターは、合わせて月6本(個)まで
- 毎月50クレジットが付く。上限は太平洋時間の毎月1日午前0時にリセットされ、翌月への繰り越しはできない
- クレジットは動画作成サポート(1回5)、AIナレーション(1つ1)、画像の生成・編集(1回1)、スライドからの動画変換(1回5)に使う
- 注記に「プリセットのAIアバターのみ」「AI動画編集に一部制限が適用される場合がある」とある
参考までに、同じページの Google AI プランの表では Google AI Pro は月50本。Google AI Plus は、無料の個人アカウントと同じ「合わせて月6本」と書かれていた。
提供地域は「Google Workspace アカウントを利用できるすべての国と地域」とされている。
日本語について
同じヘルプの「対応言語」の欄には、「現時点では、Google Vids の多くのAI機能は英語にのみ対応」とある。言語ごとの一覧が載っているのは、画像の生成・編集、AIナレーション、AIアバター、スライドからの動画変換の4つで、AI動画クリップの生成はこの一覧に入っていない。Workspace の Gemini 機能の対応言語ページは、一覧に無い機能は英語のみで、使うにはGoogleアカウントの言語を英語にするよう案内している。
もう1点。AI動画クリップの作り方を説明するヘルプは、英語版・日本語版とも、取得時点でまだ冒頭に「対象となる Google Workspace サブスクリプションが必要」と書かれていた。ブログの「誰でも無料」とは表記が揃っていない。
生活で何が変わるか
Googleはブログで、今回の変更を「提供範囲の拡大(expanding access)」と説明している。Googleアカウントさえあれば、月6本までは試せる。英語版ヘルプの手順では1本は3〜10秒(個人アカウントでも同じかは書かれていない)なので、「長い動画を作る」というより「短い場面を何回か作ってみる」くらいの量だと思う。
たとえば、フリマに出す手作り品の数秒の紹介映像を作ってみる、地域のサークルの告知に数秒の映像を足してみる、といった使い方なら収まる。ただ、6本は多くない。何を作るか決めてから開いたほうがいい。
マスターの一言
まだ自分では触っていない。気になっているのは日本語でどこまで通じるかだ。ヘルプの一覧では、AI動画の生成は日本語の対応に入っていない。まずは英語の短い指示で1本作ってみて、日本語でも通じるかを確かめたい。
出典: Google 公式ブログ(2026年9月23日) / Google Vids での Gemini 機能の提供状況について(Google ドキュメント エディタ ヘルプ) / Google Vids で AI を使用して動画クリップを生成する(同) / Google Workspace with Gemini の対応言語(同)
