何が起きたか
ChatGPTの公式リリースノートの9月29日付に、ChatGPTの利用枠を、ほかのアプリで使えるという項目が載った。対象はPlusとProで、位置づけは限定プレビューだ。
土台は、7月に始まった「ChatGPTのアカウントでほかのサービスにログインする」仕組み(当時の記事)。今回はその上に、ログインした先のアプリが、自分のChatGPTのプランの枠を使ってAIを動かすという許可が別に加わった。リリースノートと公式ヘルプに書かれている中身は、こうだ。
- ログインは誰でもできる。プランの枠を使わせる選択ができるのはPlusとProだけ
- ログインの許可と、枠を使わせる許可は別。ログインだけして、枠は使わせないこともできる
- 使われるのは、プランに含まれる「ChatGPT WorkとCodexの利用枠」。つないでも枠は増えない
- アプリごとに、週の利用枠の何%まで使ってよいかの上限を決められる(設定>Usage)
- 枠を使わせても、それだけでアプリがChatGPTの会話や記憶を見られるようにはならない
- アプリ側の料金は別。アプリが自分の利用料や追加機能の料金を取ることはある
対応アプリは公式の一覧にある。9月30日19時33分に取得した時点で、枠を使えるアプリは12個(Amp Code、Conductor、Dactyl、Devin、Hermes Agent、Hyperagent、Kilo Code、Lovable、Notion、Vercel、Vorflux、Warp。Lovableは「近日対応」の表記)。ログインだけのアプリが5個(Airtable、Canva、GitLab、HubSpot、Supabase)。ほかにオープンソースの連携が4個並んでいる。
生活で何が変わるか
一覧のほとんどは、プログラムを書く人向けの道具だ。 家のことで名前を聞くのはNotionとCanvaくらいで、Canvaはログインだけの側に入っている。無料プランの人は、ログインはできても枠は使わせられない。今日から何かが変わる人は多くないと思う。
それでも書くのは、お金と接続まわりに、読まないと気づかない決まりがあるからだ。ヘルプにこうある。
- アプリからサインアウトしても、接続は切れない。 アプリが枠を使う許可も止まらない。切るには、ChatGPTの設定>Security and login>Login connections>Sign in with ChatGPT でそのアプリを選び、Disconnect を押して、確認でもう一度押す
- 切っても、すでに使った枠は戻らない。アプリが受け取った情報を消すのは別の手続きで、アプリ側に確認する
- プランの枠を使い切ったあと、買ってあるクレジットをアプリに使わせる設定がある。最初はオフで、アカウントによっては表示されないこともある。クレジットを使えるのは上限を100%にしたアプリだけだが、100%にしただけではオンにならない
- これをオンにする前に、クレジットの自動購入の設定を見るようにと書かれている。自動購入がオンだと、使い続けることで自動的に請求が発生することがあり、枠を使い切ったときに別の通知が来ないこともある、とある
- アプリごとの上限は、その分を取っておくものではない
このヘルプとリリースノートの該当項目には、対象の国や地域の記載は見当たらなかった。ログインの仕組みのほうのヘルプには、世界中で使えるとある。日本語ページは同じ日の19時32分の時点でまだ訳されておらず、英語の本文が表示された。
マスターの一言
私はまだどのアプリにもつないでいない。使い心地は何も書けない。
引っかかったのは、サインアウトでは接続が切れない点だ。アプリの側でログアウトすれば終わったと思うのが普通だと思う。枠を使わせる許可を出したアプリは、やめるときにChatGPTの設定の側で切る。クレジットを使わせる設定は、自動購入がオフになっているのを見てから考える。この2つは覚えておきたい。
出典: ChatGPT リリースノート(9月29日付) / Using your ChatGPT plan in other apps and sites - OpenAI ヘルプセンター / Sign in with ChatGPT - ChatGPT Docs
