何が起きたか
7月29日付のChatGPT公式リリースノートに、「Sign in with ChatGPT(ベータ)」が載りました。ひとことで言うと、「Googleでログイン」「Appleでログイン」のChatGPT版です。
公式に書かれている中身は、だいたいこうです。
- ChatGPTのアカウントを使って、対応サービスのアカウントを新しく作る/すでに持っているアカウントと紐づけることができる
- 入り口は2方向。(1) ChatGPT側のプラグインディレクトリから対応アプリをつなぐ (2) 各サービスのログイン画面で「Sign in with ChatGPT」を選ぶ
- 相手に渡る情報は 名前・メールアドレス・プロフィール画像(あれば)だけと明記されている
- それとは別に、プラグインごとに「どこまで触らせるか」を自分で確認して許可する
- 対応が始まったのは Airtable / GitLab / HubSpot / Notion / Supabase / Vercel の6サービス
- 位置づけはベータで、「一部のプラグインとパートナーサイト」での提供と書かれています
生活で何が変わるか
正直に書くと、今回並んでいる6サービスは仕事寄り・開発寄りです。Notionを家計簿やレシピ置き場に使っている方はいるかもしれませんが、GitLabやVercelは普段の生活ではまず出てきません。なので「今日から家事がラクになる」たぐいの話ではありません。
それでも取り上げるのは、これが 「AIのアカウントが、身分証がわりになり始めた」入り口だからです。
新しいサービスを試すとき、メールアドレスを入れて、パスワードを考えて、確認メールを開いて……という数分がありますよね。あれが面倒で、試す前にやめてしまうこともあると思います。対応サービスが増えていけば、そこが1タップに置き換わります。AIまわりのツールを「とりあえず触ってみる」ハードルは下がるはずです。
注意点も一つ書いておきます。これは今回の発表に書かれていた話ではなく、「〜でログイン」というやり方全般に昔から言われている一般的な注意点ですが、大元のアカウント(今回ならChatGPT)に入れなくなると、それで紐づけた先のサービスにも入れなくなることがあります。 今から慌てて乗り換える必要はありません。対応サービスが増えてきた頃に、大事なサービスは自前のメール+パスワードで、お試しのサービスは「ChatGPTでログイン」で、くらいの使い分けをすれば十分だと思います。
マスターの一言
私はまだ使っていません。対応6サービスのうち、私が日常的に開いているものが無いためです。使い心地については何も書けません。
ただ、渡すのは名前・メール・アイコンだけとはっきり書いてあるのは良いと思いました。この手の「〜でログイン」は、何がどこまで渡っているのか分からないまま押してしまいがちです。対応サービスが日常で使うものまで広がってきたら、実際に押してみて、承認画面に何が表示されるかも含めてそのまま書きます。
