何が起きたか

OpenAIが、ChatGPTの「GPT」(カスタムGPT)を廃止する予定だと、英語版の公式ヘルプで案内している。GPTは、指示や参考ファイルを入れて目的別に作ったChatGPTのことで、人が作って公開したものも使える。代わりに「プラグイン」へ移すよう勧めていて、移すための機能も用意する予定だという。

廃止と移行のFAQ(Custom GPT retirement and migration FAQ・英語版・日本時間9月12日更新)には、影響は全プランに及ぶ、とある。詳しい日程が書かれているのは法人向けのEnterpriseで、予定は次のとおり(変わる可能性がある、と注記がある)。

  • 9月11日: 管理者への通知
  • 9月17日: 移行の機能と、利用者向けのお知らせ表示(目標)
  • 9月25日: 新しいGPTの作成が終わる(予定)
  • 12月11日: 廃止。GPTが動かなくなる

ほかのプランについて、FAQは同じ日程に「続く可能性がある」、GPTの説明ページ上部のお知らせは「続く見込み」と書いていて、言い回しが少し違う。個人向けの日付はまだ出ていない。

OpenAIのニュース一覧、ChatGPTのリリースノート、OpenAIのX(直近の5件)には、この件は見当たらなかった。

自分で作ったGPTと、人のGPT

予定されている移行の流れでは、GPTの指示は新しいプラグインの「スキル」になり、つないだアプリもプラグインに入る。参考ファイルなども移るが、頼る前に中身を確認するよう書かれている。一方で、次のものは引き継がれない、または引き継がれないことがある。

  • 外部のサービスとつなぐ「アクション」(作り直しが必要)
  • GPTに選んでいたモデル
  • 会話のきっかけ(例文)と過去の会話

移したあとの元のGPTは、廃止までは使えるが読み取り専用になる。個人アカウントでの移し方は、画面に出るお知らせに従うように、とある。

人が作ったGPTを使っている場合について、FAQは法人向け(Enterprise)の想定として、移せるのは作った人か管理者で、使う権限があっても移す権限にはならない、としている。個人アカウントで誰が移せるかは書かれていない。公開GPTを使えていても、置き換え先のプラグインを使えるとは限らない。Enterpriseのワークスペースで作られた公開GPTは、個人プランから使っていてもEnterpriseの日程で対象になる。

なお、GPTの説明ページには、Free・Go・Plus・Proの個人アカウントでは新しいGPTの作成と公開はできない、とある。既存のGPTは引き続き使える。いつからこの扱いなのかは、今回は確認できていない。

日本語のヘルプにはまだ出ていない

FAQを日本語で開くと「選択された言語ではまだご利用いただけません」と出て、英語版が表示される。GPTの説明ページと作り方のページは、日本語版も英語版と同じく「19 hours ago」の更新表示だったが、廃止のお知らせは載っていなかった(日本時間9月13日午前4時半ごろ取得)。

生活で何が変わるか

今日すぐ使えなくなる話ではない。FAQも「もう消えたのか」という問いに「いいえ」と答えていて、廃止日までは使える。

ただ、献立用や学校のプリント整理用など、毎日使っているGPTがあるなら、今のうちに準備しておくと慌てずに済む。FAQが勧めているのは次のこと。

  • 頼っているGPTと、それぞれ誰が作ったかを書き出す
  • 指示文や参考資料、よく使う質問をいくつか控えておく

自分で作ったGPTなら、指示文と参考ファイルを控えておけば、作り直すときの材料が手元に残る。

マスターの一言

個人プランの日付はまだ出ていないので、12月11日は「Enterpriseの予定」として読んでおくのがいいと思う。FAQは、ほかのプランも同じ日程に続くかもしれない、という書き方で、確定とは言っていない。

日本語のヘルプだけだと、まだ何も起きていないように見える。GPTを毎日使っている人は、英語版のFAQを一度のぞいておくと安心だ。


出典: Custom GPT retirement and migration FAQ(OpenAI公式ヘルプセンター・英語版・2026年9月13日取得)GPTs in ChatGPT(同・英語版)同・日本語版Creating and editing GPTs(同・英語版)同・日本語版