何が起きたか
Anthropicが7月23日、公式ブログでClaudeの音声モードの更新を発表しました。変わったのは大きく3点です。
1. 使えるモデルが増えた
難しい問題を解くために設計されたOpusとSonnetが、音声モードで使えるようになりました。会話の途中でもモデルピッカーから切り替えられます。初期値はテキストチャットで最後に使ったモデルで、選んだモデルの中で最も速い版が使われるため会話が途切れにくい、と説明されています。
2. 接続済みのツールに音声のまま届く
GmailやSlackなど、自分がClaudeに接続しているツールに、音声で話しかけたまま届くようになりました。公式が挙げている例は、Googleカレンダーの予定をずらす、Canvaで資料を作る、メールの返信を下書きする、といったものです。ツールを使う前にはClaudeが許可を求めます。接続は各アプリの Settings > Connectors から行います。
3. 対応言語が増え、日本語も入っている
公式が挙げている対応言語は、英語・フランス語・ドイツ語・ヒンディー語・インドネシア語・イタリア語・日本語・韓国語・ポルトガル語(ブラジル)・スペイン語(ラテンアメリカ/スペイン)の11言語です。ただしClaudeは言語を自動判別しないので、声で伝えるか自分で言語を選ぶ必要がある、と明記されています。
プラン別では、無料プランはHaikuと接続ツール1つ、全対応言語が使えます。有料プランはより多くのモデルと、接続したツールすべてが対象です。提供はモバイル・デスクトップ・Webの全チャットユーザーにベータとして、ただし「スマホから使うのが一番向いている」とされています。なお同ブログには、音声での会話も通常の利用上限にカウントされると書かれています。
生活で何が変わるか
一番効くのは、キーボードを打たなくてよくなるところだと思います。
AIを使い始めるときの地味な壁が「指示を文章で書くのが面倒」です。手が塞がっている時間——洗い物をしている、洗濯を畳んでいる、子どもの送り迎えで歩いている——は一日の中で意外と長く、そこは今までAIを触れない時間でした。話しかけるだけで相談できるなら、その時間が使えるようになります。
日本語が対応言語に入っていて、しかも無料プランでも音声モードと全対応言語が使えるので、「まず試す」のに課金が要らないのはありがたいところです。献立の相談、学校のプリントの内容整理、買い物リストの組み立てあたりは、声で頼むのに向いている用事だと思います。
接続ツールについては、便利さと引き換えに気をつけたい点があります。音声で「メールの返信を下書きして」と頼めるということは、自分のメールやカレンダーにAIが手を伸ばすということです。許可を求めるステップが入るとはいえ、何を接続しているかは自分で把握しておきたいところですし、家族や他人が近くにいる場所で読み上げさせる内容にも一呼吸置きたいです。
マスターの一言
正直に書くと、この更新はまだ自分では試せていません。発表を読んだ段階での所感です。
そのうえで気になっているのは、日本語がどれくらい自然に通るかです。音声入力は言い間違いや周囲の音に弱いので、「対応言語に入っている」ことと「日常的に使えること」は別物だと思っています。しかもまだベータで、言語の対応自体もベータ扱いです。
手が塞がっている時間に使えるかどうかは、実際に台所で話しかけてみないと分かりません。試したら、うまくいった点もうまくいかなかった点も、また書きます。
出典: Anthropic公式ブログ「Think through hard problems in voice mode」(2026年7月23日) / Claudeヘルプ「Use voice mode」
