何が起きたか

8月13日付のChatGPTリリースノートに、Mac版アプリの新機能「Computer History」が載った。選んだアプリやウェブサイトでの活動を、ChatGPTとCodexが参照できるようにする任意の機能だ。毎回いちから事情を説明し直さなくても作業を続けられる、という位置づけになっている。

気になるのは「どこまで見られるのか」だと思う。リリースノートには線引きが書かれている。

  • 記録するのは操作イベント(interaction events)
  • スクリーンショット・画面録画・マイク入力・システム音声は記録しない
  • プライベートブラウジングは含まれない

使う側の制御についてはこうある。

  • 既定はオフ。使う人が自分で有効にする
  • 対象は Pro / Business / Enterprise。BusinessとEnterpriseは、管理者が許可してからでないとメンバーは有効にできない
  • 一時停止できる/対象のアプリとサイトを選べる/記録された項目を確認して削除できる
  • EEA(欧州経済領域)・英国・スイスでは現時点で提供されていない

生活で何が変わるか

この機能そのものより、線引きが公式に書かれたことのほうが読者には効くと思う。

「AIにパソコンを見せる」と聞くと、画面を全部録られるようなイメージを持ちがちだ。実際にはここでは操作イベントの記録で、スクショや音声は録らない、と明示されている。逆に言えば「何のアプリでどう操作したか」は残るということでもある。どちらも書いてあるとおりに読めばいい。

実用面では、対象が Pro / Business / Enterprise でMac版アプリという条件なので、今日から多くの人の環境が変わる話ではない。ただ、この手の機能は他のAIツールにも広がっていく。既定はオフか/何を記録して何を記録しないか/後から消せるか。この3点を確認する癖をつけておくと、次に似た機能が来たときに判断が早い。

提供地域から EEA・英国・スイスが外れている点も覚えておきたい。除外地域に日本は挙がっていないが、日本での提供時期についてリリースノートには書かれていない。

マスターの一言

有効化していないので、実際の挙動は語れない。

正直に言うと、自分はこの機能をすぐには入れないと思う。理由は性能への不安ではなく、家庭のパソコンは自分だけのものではないからだ。家族の予定や学校関係のサイトを見ている画面と、仕事の画面が同じ端末に混ざっている。対象アプリを選べるとはいえ、選び分けを続けられる自信が今はない。

入れるとしたら、仕事用に分けた環境で、対象サイトを絞ってから。既定オフで、対象を選べて、後から消せる設計になっているのは、そういう使い方を想定してのことだと思う。


出典: ChatGPT — Release Notes(OpenAI Help Center・2026年8月13日の項)