何が起きたか
OpenAI のヘルプセンターに「Gifting credits in ChatGPT(ChatGPT のクレジットを贈る)」という記事が増えている。見た時点で「8 日前に更新」と表示。冒頭には、段階的な展開なのでまだ自分のアカウントに出ていないかもしれない、と注意書きがある。
やること自体は簡単だ。ChatGPT のウェブ版で金額を選んで決済すると、一度だけ使える「受け取りリンク」が出る。メールで送るか、コピーして相手に渡す。相手はそれを開き、自分の ChatGPT アカウントでログインして受け取る。
ただし、誰でも贈れるわけではない。ヘルプの表はこうなっている。
- Plus / Pro の個人アカウント:贈れる・受け取れる
- Free / Go の個人アカウント:贈れない・受け取ることはできる
- Business に紐づく個人用ワークスペース:贈れる・受け取れる
- Business / Enterprise のワークスペース本体:どちらもできない(Enterprise は紐づく個人用も不可)
期限は2種類ある。受け取りリンクは30日で、受け取られなければ失効し、買った人に自動で返金される。受け取ったあとのクレジットは、受け取った日から12か月で失効する。
もらった側は、それを何に使えるのか
ギフトのページには、受け取った人のプランで使える対応機能に使える、としか書かれていない。それでクレジット全般の説明ページも見た。
そちらの冒頭には、クレジットは現時点では Codex(Plus / Pro ユーザーのみ)と ChatGPT for Excel でのみ使える、と書かれている。このページは日本時間8月25日の1時台に見た時点で「1時間前に更新」と表示されていた。
ここが引っかかる。Free や Go の人はクレジットを受け取れるのに、Codex には使えない。Codex 自体が Plus / Pro 限定だ。残る使い道は ChatGPT for Excel と Google Sheets になる。こちらは「ChatGPT for Excel and Google Sheets」のヘルプに、Free・Go を含め全世界で使えること、ただし Free と Go は利用量が限られることが書かれている。
なお、同じページの中でも対象機能の並びは揃っていない。冒頭は2つ、FAQ は Codex・ChatGPT Work・ChatGPT for Excel の3つ、料金表の見出しには ChatGPT for PowerPoint まである。どれが最新かは読んでも判断できなかった。
同じ FAQ に、クレジットは譲渡も転売も贈与もできない、とあるのも紛らわしい。矛盾に見えるが、渡せないのはすでに自分が持っている残高のほうで、ギフトはそれとは別に新しく買うものだ、とギフトのページに明記されている。
生活で何が変わるか
「AI を使ってみたら」と家族に勧めても、課金の画面で止まる人は多い。そこを肩代わりできる道ができた。ただ、渡す前に確かめたいことが3つある。
1つ目は、相手が何に使えるか。Free や Go のままだと今は表計算まわりが中心だ。「たくさん話してほしい」つもりで贈ると、期待とずれる。
2つ目は、リンクの扱い。ヘルプには、受け取りリンクはパスワードと同じように扱うこと、リンク全体を持つ人なら本来の相手より先に受け取れてしまうことが書かれている。相手のメールアドレスを入れても、そのアドレス宛に予約されるわけではない、とも明記されている。SNS などに貼るのは避けたい。
3つ目は、日本で使えるかどうか。ヘルプにあるのは、対応している提供地域と請求通貨に限る、という一文だけで、国名は書かれていない。贈る側と受け取る側の請求通貨が一致する必要もある。日本語版のヘルプページは無く、英語だけだった。日本のアカウントで購入画面が出るかは、公式の文章からは確定できない。
換金はできない。ギフトカードでもプリペイドカードでもなく現金的な価値はない、と規約にある。受け取られたあとの返金も原則きかない。
マスターの一言
段階的な展開なので、自分のアカウントに購入画面が出るかまでは確認できていない。出たら追記する。
いちばん引っかかったのは「もらえるけれど使い道が限られる人がいる」という部分だ。金額より先に、相手のプランで何ができるかを調べないといけない。調べずに渡すと、12か月の期限だけが動き出す。少し確認事項の多い贈り物だと思う。
