何が起きたか
ChatGPT にプライバシーセンターという画面ができた。9月21日付の公式リリースノートに項目が立ち、専用のヘルプ記事も用意されている。
まず押さえたいのは、新しい設定が増えたわけではないことだ。プライバシーの設定はこれまでどおり設定メニューにある。プライバシーセンターは、その設定が何をするものかを説明して、変えたくなったら該当の設定へ連れて行く案内板にあたる。ヘルプには、開いても設定は変わらず、データも消えず、組織のポリシーも上書きしないと書いてある。
数えられるところを数えた。
ひとつめ。対象プランの書き方が、リリースノートとヘルプで1つ違う。 リリースノートは Free・Go・Plus・Pro の4つを挙げる。ヘルプは同じ並びに Business を足した5つを挙げ、さらに Enterprise・Edu・ChatGPT for Healthcare は今回の展開に含まれないと明記する。どちらも段階的な展開で、web と iOS・Android のアプリが対象だ。どちらの記述が新しいかは書かれていないので、両方を並べるに留める。
ふたつめ。日本語版はまだ無い。 日本語を選んで開くとページ自体は表示されるが、本文は英語のままだ。上部に日本語で、この記事は選択した言語ではまだ利用できないので英語版を表示している、という趣旨の注記が出る。英語版の更新時刻は日本時間の9月22日4時26分だった。
みっつめ。中身は3カテゴリ・8項目に整理されている。
- 会話と広告のパーソナライズ: メモリ / 広告のパーソナライズ / 位置情報
- チャットのプライバシー: 一時チャット
- データの利用とアクセス: プラグインとアプリ / 多要素認証 / モデル改善 / データの書き出しと削除
生活で何が変わるか
案内板が増えただけ、と言えばそれまでだ。ただ読むと、設定画面の項目名だけ見ていては気づきにくい注意書きが混ざっている。家計簿や学校のプリントを放り込んでいる側として、実用的だったのは2つ。
チャットを消してもメモリは消えない。 会話を削除しても、そこから保存されたメモリは自動では消えないとヘルプに書いてある。消したつもりで残る、が起きうる場所だ。この画面からメモリの設定を開ける。
モデル改善をオフにしても、過去の会話は消えない。 オフにしても会話が削除されたり履歴から消えたりはしない、と書いてある。
残りは置き場所を覚えておけば足りる。広告は Free と Go が対象になりうる(広告そのものは9月20日の記事に書いた)。一時チャットはこの画面から始められる(9月15日の記事)。
開き方は、web ならアカウントメニューから Help を選び、続いて Privacy center。スマホは設定を開いて Privacy Center(Android では小文字表記)。使える項目はプラン・地域・アカウント・ワークスペースの設定によって変わり、プライバシーセンター自体が見当たらない場合は、アカウントかアプリのバージョンがまだ対象になっていないことがある、とも書かれている。
マスターの一言
最初は設定が1つ増えたのだと思っていた。ヘルプを読んだら違った。増えたのは説明のほうだ。
うちでプライバシー設定を触るのは、だいたい何か不安になった後だ。子どもの名前を打ち込んだ後とか、家計の数字を貼った後とか。そういう時に設定画面を開いても、項目名が並んでいるだけで結局どれを触ればいいのか分からない、というのを何度かやっている。説明と入口が同じ場所にあるのは、その場面では助かると思う。
ただし説明は今のところ英語だ。日本語が出るまでは、読むのにひと手間かかる。
出典: Privacy Center in ChatGPT(OpenAI ヘルプセンター) / ChatGPT — Release Notes(9月21日)
