これは今週出た新機能の発表ではない。OpenAI公式ヘルプ「Temporary Chat FAQ」を、Internet Archiveの2026年9月8日4時38分(日本時間)保存版と、当サイトが9月14日1時42分・9月15日に取得した版(2つは「Updated」表示以外は同一)で読み比べたら、冒頭の説明文とFAQの一部の答えが書き変わっていた、という話だ。

何ができるのか

Temporary Chatは、履歴に残さず使い捨てで会話するモード。新しいチャットを開き画面右上の「Temporary」ボタンを押すと始まる。今の版のFAQは、既定では新しいメモリを作らずチャット履歴にも表示されないが、既存のメモリ・カスタム指示・プラグインを使って応答をパーソナライズでき、始めるときにそのパーソナライズをオフにする選択肢がある、と説明している。

消えていた一文

9月8日保存のWayback版では、「パーソナライズされた一時チャットと非パーソナライズの違いは?」の答えが「一時チャットは既定では非パーソナライズで始まる」という一文から始まっていた。今の版はこの一文がまるごと無く、答えはパーソナライズ側の説明からいきなり始まっている。

「一時チャットを開始するには?」の答えも、旧版は手順の後に「会話が始まる前に、パーソナライズされた応答を望むか選ぶ」と続いていたが、今の版はボタンを押す手順だけで終わっている。

「開始後に変更できますか?」の答えも、旧版の「personalizedかどうかを選ぶ」から、今の版は「personalizedかunpersonalizedかを選ぶ」という表現に変わっていた。

この3か所以外――メモリの作成有無、カスタム指示、プラグイン、保存後の扱い、モデルの改善への利用、GPTビルダーやCompliance APIとの関係など――は旧版と今の版で一言一句同じだった。日本語版FAQもすでに新しい書き方だ。

いつ変わったか

Internet Archiveの直近の保存は9月8日4時38分(日本時間)で、この時点ではまだ旧い文言だった。当サイトが9月14日1時42分に取得した版はすでに今の文言だった。書き変わったのはこの9月8日4時38分〜9月14日1時42分の間としか特定できない。

リリースノートは変わっていない

今のChatGPTリリースノートにある8月27日付 More controls in temporary chat(一時チャットの管理機能追加)の項目は、9月15日時点でも「既定では、一時チャットはパーソナライズされない」という説明のままだった。FAQから同じ趣旨の一文が消えた後も、リリースノート側にはまだ残っている。

生活で何が変わるか

当サイトは8月28日の記事で、この機能を「パーソナライズしない場合(こちらが既定)」と紹介した。今のFAQはその「既定」を言い切る一文自体が無いので、FAQの文面だけでは既定がどちらかをもう言い切れない。画面上の実際の初期状態が変わったかは、こちらでは確認していない。

実務としては、使い捨てのつもりでTemporary Chatを開くたびに、開始時に出るパーソナライズの選択を自分の目で確かめておくのが安全だ。「黙って始めれば非パーソナライズ」と決め打ちしないほうがいい。

Mac版アプリの一時チャットのヘルプも見たが、こちらには「パーソナライズする/しない」という区別自体が出てこない。まっさらな状態で始まり過去のメモリは使わないが、カスタム指示は設定していれば従う、という以前の説明のままだった。この食い違いは既報でも触れた通り今も残っている。

マスターの一言

前回「パーソナライズしない既定のまま使う」と自分で書いた。今回FAQを読み直したら、その「既定」を言い切る一文が無くなっていて、少し慌てた。文言が消えただけで画面の初期状態まで変わったとは決めつけないが、一度書いたことをそのままにせず、たまにヘルプを開き直す習慣をつけようと思う。


出典: Temporary Chat FAQ(OpenAI公式ヘルプセンター・2026年9月14日/15日取得版) / 比較対象はInternet Archive保存の2026年9月8日4時38分51秒(日本時間)保存版