何ができるのか
ChatGPTのパソコン用アプリ(macOSとWindows)には、アプリの中で動くブラウザが入っている。これは今週出た新機能ではない。
リリースノートの7月9日の項目でブラウザ「Atlas」の終了が告知されたとき、そこで学んだことをChatGPT側に持ち込むと案内されていた(この移行の中身はAtlasの終了で書いた)。8月31日の項目にも、デスクトップアプリの内蔵ブラウザという言い方で出てくる。今回動いたのは機能そのものではなく、この内蔵ブラウザだけを説明する専用のヘルプページで、取得した時点の更新表示は3日前だった。
ヘルプに書かれているのは、だいたいこういうことだ。
- ChatGPTと同じページを一緒に見られる。ChatGPTは複数のタブを行き来しながら作業できる
- ファイルをダウンロードできる。保存の前に確認を求めることがある
- ログインが要るサイトでは、こちらがログインし終わるのを待ってくれる
- 注釈モードを使うと、ページの直したい場所を選んでコメントを残し、それに対応させられる
使う手順
- WorkかCodexのチャットを開く
- ツールバーから開くか、Macは⌘+Shift+B、WindowsはCtrl+Shift+Bを押す
- いま開いているページを使うようChatGPTに頼み、出てくる許可の確認に答える
- サイトを確かめたうえで、アクセスを許可する
Chromeとの使い分けも書かれている。内蔵ブラウザはアプリの中で完結し、独自のブラウザ状態を持つ。いま使っているChromeのプロフィールやログイン済みのセッション、開いているタブ、拡張機能を使わせたいときは、Codex用のChrome拡張のほうを使う、とある。
対象プランについては、使える機能はプランとワークスペースの設定によって変わる、という一文があるだけだ。内蔵ブラウザ単体の対象プランは、いまのヘルプには書かれていない。なお会社で使っている場合は、管理者側でブラウザの利用やサイトへのアクセス、ファイルの受け渡し、履歴へのアクセスなどを制限できる、とも書かれている。
生活で何が変わるか
目を引いたのは、注意書きの具体性のほうだった。
パスワードなどはブラウザの画面にだけ入力して、チャットには打たないこと。サイトの中身は信用できないものとして扱うこと。頼む作業は具体的にして、違うアカウントや違うページが開いたらそこで止めること。ヘルプにはこの3つがはっきり書かれている。
AIにブラウザを触らせるというのは、要するに自分のログイン状態を貸すという話だ。ネット銀行や役所の手続きのように、間違って進まれると戻しにくいものは、まだ自分の手でやったほうがいい。
なお、新しいサイトを使う前には確認が出る。許可したサイトとブロックしたサイトはアプリの設定で管理でき、Cookieやログイン状態、閲覧履歴も設定から消せる。
Atlasの終了のときにブックマークを移した人は、その移り先がここだった、と考えると分かりやすい。アプリ自体の統合についてはデスクトップアプリが新しくなった話で書いている。
マスターの一言
うちはまだこのブラウザに作業を任せていない。読んだ限り、いきなり買い物や手続きを頼むものではなく、まず「開いているページを見ながら質問する」あたりから始める機能に見えた。ログインが要る画面を任せるかどうかは、そのあとで決めればいい。
