何が起きたか
8月25日、ChatGPTのリリースノートに予約タスク(Scheduled tasks)の更新が載った。見出しは仕事向けの新機能だが、生活者に効くのは別だ。無料プランでも予約タスクを作れるようになった。
予約タスクは、決まった時間や条件でChatGPTに何かをやらせておく機能。公式の例は、荷物が届いたら知らせて、という頼み方だ(原文は Let me know when my package is delivered)。作ったタスクは Scheduled というページで一覧・編集・停止・削除ができ、通知は 設定 > 通知 でプッシュかメールを選ぶ。
無料プランの条件は、公式ヘルプ Scheduled tasks in ChatGPT に数字で書いてある。
- 同時に持てるタスクは3つまで(Goも3、Plus 5、Business・Edu 10、Pro・Enterprise 15)
- 繰り返しは1日1回まで。1回だけ走らせるのも可
- 時間の指定は朝・昼・夜などざっくりした時間帯。毎時や時刻ぴったりの配信は有料プランのみ
- Gmail・Slack・GitHubの動きに反応して走るイベント連動タスクは、無料・Goでは作れない
同じ日に、作ったタスクを人に渡せる共有も入った。こちらも無料プランで使える。ただし対象プランの書き方は公式の2ページで食い違う。リリースノートは無料・Go・Plus・Proの4つ、ヘルプ側はBusiness・Enterprise・Eduも足す。無料で使える点は同じだ。
前の版と何が変わったか
ヘルプの7月25日時点の保存版と今の版を並べた。発表直前の8月21日版は取得できず、7月25日を起点にした。
- 7月25日版は、対象の説明文が Plus・Pro・Business・Enterprise で、別の場所にある上限の数字はGoが3、Plusが5…から始まる。どちらにもFree という語は無い
- 今の版は、上限の並びがFreeとGoが3、Plusが5…に変わり、対象プランの列にFreeが入った
- 共有についての節も、7月25日版にはまるごと無かった
ただし「今回のは無料に開いただけ」とまとめるのは正しくない。7月25日版には、予約タスクは今のところwebhook(外部アプリの動きを裏側で受け取る仕組み)に対応していない、という一文がある。イベント連動タスクはそこが動いた部分で、本当に新しい機能だ。読者に関係する範囲は無料への開放、新機能は有料プラン+仕事向け、という切り分けだ。
もう一つ。7月25日版にあった世界中で(globally)という語が今の版には無く、代わりにアカウントとワークスペースの設定による、と書かれている。ただし2つの版は1か月離れており、この書き換えが8月25日の発表によるものかは確認できていない。日本で使えるかを名指しした記述は新旧どちらにも無いので、自分の画面に Scheduled が出ているかで確かめたい。
生活で何が変わるか
無料のまま、毎日1回、決まった時間帯に何かをやっておいてもらえる。3つの枠は少なく見えるが、家の用事だとだいたい埋まる。
向くのは時刻を問わない下ごしらえだ。うちなら朝の枠に「今日の献立候補を3つ」、夜の枠に「明日の持ち物の確認」あたり。
逆に、変化を見張らせる使い方は無料だと弱い。荷物の到着を知らせるのは公式の例だが、これはイベント連動タスクではなく普通の予約タスクだ。無料でも作れるが1日1回しか動かないので、届いてから知らせまで最大ほぼ丸一日ずれる計算になる。すぐ気づきたい用事は有料プランの領分だ。
共有は、家族に同じ仕組みを渡せる。渡るのはタスクの題名・指示文・スケジュール・作った人のタイムゾーンまで。作った人の名前、チャット履歴、過去の実行結果、記憶、カスタム指示、添付ファイル、つないだアプリのデータと認証情報は渡らない。
気をつける点も公式が名指しで書く。リンクを開ける人は指示文を全部読めるし、題名はプレビューに出ることがある。だから健康・お金・パスワード・口座番号などの個人的な情報は、題名にも指示文にも書くなと明記されている。元のタスクを直しても共有リンクの中身は自動では更新されないので、直したら作り直す。
マスターの一言
うちはまだ置いていない。枠が3つしかないぶん、置いたものを本当に読むかを先に決めないと、枠がゴミで埋まる気がする。まずは1つ、朝の献立で試す。
