何が起きたか
AnthropicのClaudeリリースノートに、2026年8月25日付で Memory in Claude Cowork, editable topics, and a sensitive topics setting という項目が追加された(ページ更新時刻は日本時間8月26日 午前1時29分)。中身は3点。
- 覚えている中身を項目ごとに直せる: 設定の Settings > Memory に Topics として項目単位で並ぶ。項目を選べば中身が読め、編集アイコンで直す・Delete で消せる。ひとつ直せば以降の全会話に反映されると書かれている
- プランごとの既定が明記された: Free・Pro・Max は既定でオン(Web・Claudeデスクトップ・モバイルアプリ。モバイルは最新版への更新が必要と注記)。Team・Enterprise は既定でオフでオーナーが有効化
- 機微な話題は既定で保存しない: 健康・人種・民族・宗教上の信条・政治・性自認など。保存させたいときだけ Include sensitive topics in memory を自分でオンにする
チャット側の記憶が Cowork(Claudeにまとめて作業を任せる機能)とも繋がった。ただしクラウドで動かしているときだけで、手元のパソコンで動かすセッションは対象外と但し書きがある。
2日前の版と比べて、何が新しいのか
同じヘルプ記事の8月23日版(Internet Archiveの保存版・告知の2日前)を現行版と突き合わせた。
前からあったもの: 一覧表示と削除は、すでに載っていた。ただし単位は Topics ではなく category で、修正は編集アイコンではなくチャットで指示を書くボックス経由だった。Reset memory の説明は一字も変わっていない。
今回入ったもの: 8月23日版には Cowork では使えないと明記されていた。プラン別の既定(on by default)・保存されない情報の列挙(government ID)・編集アイコン(edit icon)は検索しても1件も出てこない。機微トピックの設定も無い。Pause memory は文言自体が書き換えられ、機微トピックをオンにしていればそれも保持されること、オンに戻せば機微トピック側も一緒に戻ることが加わった。
そして覚える対象そのものが増えていた。8月23日版は仕事関連の文脈に絞ると書いて4項目だったが、現行版は日常の文脈という書き方に変わり、生活と仕事に出てくる人と場所が加わって5項目になっている。旧4項目版は、ページ後半の以前からの利用者向けの節に残っていた。
生活で何が変わるか
現行版が挙げる対象は、役割と仕事の状況/生活と仕事に出てくる人と場所/伝え方や進め方の好み/技術的な好み/進行中の案件の詳細の5つ。加わった2つ目が効いていて、うちのように家庭の予定や家計の相談までClaudeに投げていれば、その文脈が入る。説明し直さずに済むのはありがたいが、裏を返せばそれが覚えられている。
覚えさせたくないときの選択肢もある。Pause memory は記憶を残したまま、使わず新しくも作らない。Reset memory はプロジェクトごとの記憶も含め完全に削除で、取り消しはできないと明記。その会話だけ残したくないなら、新しいチャット右上のゴーストのアイコンで、履歴にも記憶にも残らないチャットにできる(全プラン)。
機微な話題は、オンにしても遡って保存されない(以降の分だけ)。逆に、通知を断るか設定をオフに戻すと、保存済みの機微な項目は削除される。政府発行のID番号・犯罪歴・金融口座番号・在留資格は、頼んでも保存されないとも明記。
マスターの一言
まだ告知とヘルプと過去版を読み比べた段階で、自分の Topics 一覧は点検し切っていない。読んだ時点の所感だ。
差分で一番ひっかかったのは、機能の追加より覚える対象の書き方が仕事から日常に広がっていたことだ。設定を開いて Topics を眺めるだけなら数分で終わる。特に無料プランが既定でオンというのは、オンにした覚えがないまま覚えられている人がいるということでもある。なお Topics などは英語表記のまま書いた。ゴーストのアイコンも含め、日本語UIでの表示は未確認。
出典: Claude リリースノート / メモリー機能のヘルプ記事 / 8月23日版の保存記録(2026年8月26日 午前4時台 日本時間 確認)
