何が起きたか
Anthropicが、Claudeに作業そのものを任せるモード 「Claude Cowork」 を、スマホアプリとWebでも使えるようにした。公式ヘルプ「Use Claude Cowork on web, desktop, and mobile」には、Web・スマホでのCoworkは Pro・Max・Teamプランでベータ提供、Enterpriseは管理者が有効にした場合、と書かれている。無料プランは対象に入っていない(別のヘルプ記事「Get started with Claude Cowork」に、Coworkは有料プラン=Pro・Max・Team・Enterprise のみと明記されている)。
これまでとの違いは提供範囲だ。7月7日の公式リリースノートでは「Maxプランから始めて、数週間かけて他のプランへ」という段階的な展開だった。8月12日夜(協定世界時)の時点ではヘルプもまだ Pro を「これから数週間かけて順次」と書いていて、遅くとも8月14日時点の記載では Pro を含む形に変わっていた(8月13日分のアーカイブが残っておらず、切り替わった正確な日は特定できない)。Claudeの公式Xアカウントが「すべての有料プランで使えるようになった」と告知したのは日本時間8月19日未明(該当ポスト・2026年8月20日確認)。つまり実際の展開のほうが告知より数日早かった形になる。
始め方は共通で、メッセージの入力欄の左下にある「Cowork」を選ぶだけ。ふつうの会話に戻すときは「Chat」を選ぶ。
- Web: claude.ai を開いて「Home」タブ
- スマホ: iOS / Android のClaudeアプリ。入力欄にCoworkが出てこない場合はアプリを更新する
- デスクトップ: デスクトップアプリ。パソコン内のファイルやブラウザも使える、いちばん機能が多い形
生活で何が変わるか
Coworkは、その場で答えを返してもらう普通のチャットと違って、頼んでおいて、あとで受け取るタイプの使い方になる。ここがスマホから始められるようになった、というのが今回の中身だ。
公式ヘルプで挙げられている変化は3つある。
- パソコンを閉じても作業が続く(Anthropic側のサーバーで動いているため)
- 予約したタスクは、端末がどこにもつながっていなくても動く
- 同じセッションとファイルが、パソコン・Web・スマホのどれからでも開ける
家事や書類仕事に置き換えると、「調べものと下書きをまとめて頼んでおいて、送り迎えの待ち時間にスマホで途中経過を見る」という回し方ができる、ということになる。パソコンの前に座れる時間が1日に細切れでしか取れない人ほど、効いてくる部分だと思う。
ただし、できないこともはっきり書かれている。
- パソコン内のファイルの読み書き・ブラウザ操作・パソコンの操作は、デスクトップアプリを開いている間だけ届く。アプリを閉じるとセッション自体は動き続けるが、手元のファイルには手が入らない
- 作業中の成果物をその場で動かして見る「ライブアーティファクト」はデスクトップアプリのみ
- パソコンの操作そのものを任せる機能は Pro・Max 向けのリサーチプレビュー扱い
つまり「スマホだけで全部が完結する」わけではない。手元のファイルを触らせる仕事はパソコン前提のままで、スマホから広がったのは「頼む・様子を見る・受け取る」のほうだ、と読むのが正確だと思う。
マスターの一言
スマホ側での使い勝手はまだ試していないので、ここは使ってみての感想ではなく、発表を読んだ時点の所感として書く。それでも、予約したタスクが端末をつけていなくても動くという一文は地味に大きいと思っている。これまでは「パソコンを開いている時間=AIが手を動かせる時間」だったのが、そこが切り離された、という話だからだ。
有料プラン限定なので、いま無料で使っている人はまだ対象外だ。「無料でも使えるようになった」という話ではない点だけ、間違えないようにしておきたい。
出典: Use Claude Cowork on web, desktop, and mobile(Claudeヘルプ) / Get started with Claude Cowork(Claudeヘルプ・有料プラン限定の明記) / Release notes(Claudeヘルプ・7月7日の項)
