何が起きたか
Geminiの「アプリ連携」(Connected Apps)は、自分が使っているサービスをGeminiにつないでおくと、そのサービスへの操作をGeminiから頼めるようになる仕組みだ。
この連携先について、Googleのヘルプに アプリごとの条件を一覧にした表 がある。アカウントの種類・年齢・地域・言語・対応するGeminiアプリ・使えるモードが、1件ずつ書かれている。
載っているのは 50件。地域の欄を数えたところ、日本が入っていないものが16件 あった。
- 米国のみ(12件): Angi、Dropbox、GetYourGuide、Granola、Instacart、Otter.ai、Thumbtack、Ticketmaster、Viator、Zillow、Zocdoc、連絡先
- 英国と米国のみ: OpenTable
- プエルトリコと米国のみ: Pandora
- オーストラリア・メキシコ・ニュージーランド・プエルトリコ・米国のみ: iHeartRadio
- ブラジルのみ: Localiza
残りの34件には、日本を外すような地域の限定が書かれていない。多くは「Geminiアプリと当該アプリの両方が使える国と地域」という書き方だ(Googleビジネスプロフィールだけは「欧州経済領域と英国を除く」とあるが、日本は外れない)(Googleフォトだけは別ページの国別リストを指していて、これは後で触れる)。
ただし、地域と言語は別の欄になっている。言語が「英語のみ」と書かれているものは合計20件 あるが、そのうち15件はもともと地域でも日本が対象外だ。地域は対象なのに言語だけで弾かれるのは5件 で、Canva、Fever、Google Classroom、Google広告、Wixがこれにあたる。
生活で何が変わるか
数えていて気づいたのは、暮らしに近いものほど米国限定に寄っている ことだった。
レストランの予約(OpenTable)、食材の宅配(Instacart)、医者の予約(Zocdoc)、住まい探し(Zillow)、チケット(Ticketmaster)、家の修理業者探し(Angi・Thumbtack)。「AIに予約させる」と聞いて思い浮かべるものが、だいたい日本の対象外にある。
一方で、日本語のまま使える側に並んでいるのはこのあたりだ。
- Google Home(家電の操作)、Google Play、Google Workspace、Gemini Notebook
- Spotify、YouTube Music、WhatsApp
- Androidの電話・メッセージ・デバイスアシスト
- スマホメーカーのメモ/カレンダー(Samsung、Xiaomi、OPPO、HONOR、TECNO、OnePlus、vivo、Lenovo)
意外だったのが2つある。1つは Dropboxが米国のみ だったこと。もう1つは、Androidの 「連絡先」だけが米国のみ・英語のみ だったこと。同じ標準アプリでも「電話」と「メッセージ」は欄名からして違い、「地域」ではなく「場所」の欄に「Geminiモバイルアプリが使えるすべての国と地域」と書かれている。同じくくりに見えて、扱いが違う。
Googleフォトだけは書き方が別で、「接続できる特定の国と地域」という別ページのリストを指している。そのリストを開くと 日本は入っていた。ただし18歳以上で、Googleフォト側の「フェイス グループ」と「位置情報のない写真の撮影場所を推定する」を両方オンにしておく必要がある、と書かれている。条件はいちばん細かい。
年齢も一律ではない。13歳以上のものと18歳以上のものが混ざっている。
マスターの一言
先日、連携アプリが増えるという発表を扱ったときに「一覧に名前があること=自分の環境で使えること、ではない」と書いた。その答えがこの表にあった、というのが今回だ。
まだ50件を実際につないで確かめたわけではない。ここに書いたのは、あくまで公式表にそう書いてある、というところまでだ。表の内容は変わっていくはずなので、気になるアプリがあれば表と自分の設定画面の両方を見てほしい。
そのうえで、使い方としては「設定画面に出てこないアプリを探して時間を使う前に、まず表で対象外かどうかを見る」のが早いと思う。出てこない理由が自分の設定なのか、そもそも日本が対象外なのかは、画面を眺めていても分からない。
