何が起きたか

Googleが7月16日、Google Docsの中で使えるGeminiの下書き・編集機能について、対応言語を11言語追加したと発表しました。追加されたのは中国語・オランダ語・マレー語・ヘブライ語・ポーランド語・トルコ語・チェコ語・インドネシア語・スウェーデン語・デンマーク語・ノルウェー語です。日本語は以前から対応済みなので、今回の追加で日本語ユーザーの使い勝手が変わるわけではありません。ただ、この機能自体を知らなかった人には、あらためて整理しておく価値があると思います。

公式で挙げられている主な機能はこのあたりです。

  • Help me create:新しいDocsにテーマを打ち込んで送信すると、書式付きの下書きが作られる。Drive・Gmail・チャット・Webの情報もふまえて内容をまとめてくれる
  • Help me write:下部のバーやサイドパネルから指示すると、文章を直してくれる。Geminiの提案は、自分が承認するまで他の人には見えない
  • Match writing style:文書全体の文体・トーンをそろえる
  • Match doc format:お手本の文書に合わせて、フォントや色・見出しや表などの構成をまねて作る

既存のDocsを直したいときは、画面下の「スパーク(きらめきマーク)」にカーソルを合わせ、下部のバーに指示を打ち込みます。

生活で何が変わるか

書類仕事の「白紙がいちばんしんどい」問題に効きそうな機能です。学校提出用のお便りの下書き、町内会の案内文、副業のちょっとした告知文——ゼロから書き出すより、いったんGeminiに叩き台を作ってもらって、そこから直す方が早いことは多いはずです。提案が承認するまで自分にしか見えないので、共同編集の文書でいきなり中身が書き換わらないのも安心なところです。

一点だけ注意です。これはGoogle AI Pro / Ultra などの対象プランで使える機能で、誰の無料アカウントでも使えるわけではありません。自分の環境で使えるかは、Docsに「スパーク」マークが出ているかで確かめられます。

マスターの一言

正直に言うと、今回のニュースそのものは「日本語話者にとっては直接の変化なし」です。ただ、対応言語がここまで広がったということは、Googleがこの下書き機能を主力にしにいっている、とは受け止めています。私自身もDocsでGeminiに叩き台を作らせることはありますが、そのまま提出できる完成度ではなく、あくまで「白紙を埋める最初の一歩」。過度な期待はせず、下書き役として使うくらいの距離感がちょうどいいと思っています。