何が起きたか

Googleが8月19日、Google検索の中で使える学習向けの機能を5つ発表した。順に見ていく。

  1. 操作できる図解: 「ph scale」のように検索すると、AIによる概要(検索結果の上に出るAIの要約)の中に、動かせる図が出る。AIモードなら「柑橘類をpHスケール上に並べて」のように質問に合わせた図を作らせることもできる。AIモードでは英語で全世界に提供済み、AIによる概要でも提供が始まったところ。
  2. 練習問題: 科目を問わず、自分用の小テストを検索から作れる。ACT・AP・ENEM・GRE・JEE・LSAT・MCAT・NEET・SATといった試験向けにも対応し、The Princeton Review、Careers360、PhysicsWallah、Akira Enem という試験対策の会社と組んだ内容だと書かれている。英語で世界中に無料提供で、AIによる概要とAIモードの両方で使える。
  3. Lensで解き方を教わる: Googleアプリのカメラで解いている問題を撮ると、説明が出て、どこで間違えたかを指摘してくれる。今後数週間のうちに英語で世界展開。
  4. ノートブックが検索の中に: Gemini Notebook(旧NotebookLM)のノートブックをAIモードから使えるようになる。授業ごと・案件ごとにノートを作り、スライドやシラバス、Web記事、それまでのAIモードでのやり取りを資料として足せる。既にあるノートブックは検索側に自動で出てきて、資料と指示文がGoogleの各サービス間で同期される。今後数日かけて180以上の国に英語で提供、各国語への対応はその後数週間のうちに
  5. 資料を作らせる: アップロードしたファイルやAIモードでのやり取りをもとに、まとめ資料を作らせられる。手書きノートの写真と講義スライドを渡して「要点を1枚にまとめて」という使い方が例に挙がっている。文書・スライド・表計算・テキストに対応。AIモードでは英語で提供済みで、AIによる概要にも近く対応予定と書かれている。

⚠️ 5つに共通する注意点がある。現時点ではどれも英語での提供だ。日本語対応について書かれているのは4のノートブックだけで、「各国語はその後数週間のうちに」とある。他の4つがいつ日本語になるかは、発表に書かれていない

なお、AIモードそのものは日本でも使えて、対応言語にも日本語が入っている(Googleヘルプの提供状況より)。使える場所にはいるが、今回の5機能は英語で叩く必要がある、という状態になる。

生活で何が変わるか

正直に言うと、日本にいる私たちにとって今日から効くのは、この5つのうち4のノートブックくらいだと思う。

理由は単純で、他の4つは英語で質問しないと動かないからだ。子どもの宿題を撮って解き方を教わる(3のLens)は、いちばん生活に近い機能だが、日本語で使えるようになるまで待つことになる。

4が今日から効くというのも、機能そのものより置き場所が増える話としてだ。Gemini Notebookに資料を集めている人なら、その中身が検索側からも開けるようになる。資料と指示文が同期されるので、「学校のプリントをまとめたノート」を作っておけば、Geminiアプリでも検索でも同じものが出てくる。同じ資料を場所ごとに入れ直す手間が減る。

ノートブックまわりは先日も動きがあって、人からもらったノートブックを丸ごとコピーできるようになったばかりだ。作る・渡す・どこからでも開く、が短期間で揃ってきている。

マスターの一言

英語で提供、と書かれた発表を読むときは、「英語だけど使える」なのか「日本ではまだ出ていない」なのかを分けて見るようにしている。今回は前者で、日本のアカウントでも英語で質問すれば動くはずの書き方になっている。

とはいえ、無理に英語で使うことは勧めない。試験対策の練習問題にしても、対応しているのは米国のACT・SAT・GRE、インドのJEE・NEET、ブラジルのENEMといった海外の試験で、日本の入試は入っていない。日本語対応を待ってからで十分な回だと思う。

そのうえで、4のノートブックだけは今日から触っておく価値がある。同期の仕組みは、後から日本語の機能が乗ってきたときに効いてくる土台のほうだからだ。


出典: 5 new ways to level up your learning with Search(Google・2026年8月19日)AI モードの提供状況(Google 検索ヘルプ)