何が起きたか
Googleが8月17日、Gemini Notebook でノートブックを丸ごとコピーできるようになったと発表した。Gemini Notebook は自分の資料を読み込ませて要約や音声解説を作らせるツールで、7月に NotebookLM から名前が変わった(改称は2026年7月16日のGoogleの発表による)。
今回のアップデートで、コピー権限があれば共有されたノートブックを自分のライブラリに複製できるようになった。
発表では、コピーされる中身がはっきり書かれている。
- 資料(ソース): 読み込ませてあるファイル。ただしGoogleドライブ上のファイルは、コピーする側にもそのファイルを開いてコピーする権限がある場合だけ含まれる
- 制作物: 音声解説・動画解説・学習ガイド・フラッシュカード・小テスト・スライド。加えて、それらを作らせたときの指示文とチャットの設定も一緒に来る
- 引き継がれないもの: 個人のチャット履歴と、自分で書いたメモ
もうひとつ大事なのが、コピーした後は元と同期しないという点。持ち主が後から資料を差し替えても、こちらのコピーが勝手に書き換わることはない。
提供は Rapid Release と Scheduled Release のどちらも「Available now(提供中)」。対象は Google Workspace の利用者だけでなく、Gemini Notebook を使える個人のGoogleアカウントも含むと書かれている。
生活で何が変わるか
効いてくるのは、「人が作った土台をそのまま使い回せる」ところだと思う。
発表で例に挙げられているのは学校の場面だ。先生が共有したノートブックを生徒がコピーして、自分のノートを足し、自分用の練習問題やフラッシュカードを作る。もうひとつが職場で、共通の資料が入ったノートをコピーして、自分の案件の資料を足していく使い方。
家でも同じ形が使える。たとえば子どもの塾のプリントや学校からの配布物をまとめたノートブックを作っておいて、それを本人に渡す。受け取った側はコピーして、自分が苦手な単元のプリントを足し、そこから小テストを作らせる。同じ資料を各自で読み込ませ直す手間が消える。
一方で、気をつけたほうがいい設定がひとつある。 持ち主側の「Allow copies(コピーを許可)」は初期状態でオンだと書かれている。つまり誰かにノートブックを共有すると、こちらが何もしなければ相手はその中身ごと自分の手元に複製できる、ということになる。家庭の書類や仕事の資料を入れたノートを共有するときは、共有設定でここを確認しておきたい。
マスターの一言
私がこの手のツールで一番もったいないと感じていたのは、同じ資料を人数分だけ読み込ませ直している状況だった。家族でも仕事でも、結局それぞれが自分のところで同じPDFを入れて、同じような要約を作らせている。
コピーで指示文とチャットの設定まで一緒に来る、というのはそこに効く。「この資料をこう扱ってほしい」という設定込みで渡せるので、受け取った側は中身を足すところから始められる。
なお、コピー後は同期しないので、元の資料が更新される類のノートブックだと、古いまま使い続ける事故は起こりうる。渡して終わりではなく、更新したら伝える運用は残る。
