何が起きたか

スクウェア・エニックスとGoogleが共同で実施している企画「ジェミニクエスト」というものがある。Google Japanの公式Xによると、ドラゴンクエスト40周年とGeminiのコラボで、7月30日スタート。Geminiで「じゅもん」を唱えている自分の画像を作る、という内容だ。

中身は2つに分かれている。

ひとつは会場に行く分。渋谷・原宿に置かれたモンスターの立像と一緒に写真を撮り、その場の二次元コードからじゅもん画像を生成する。クエストを達成すると報酬として「ちいさなメダル」がもらえた。ただしこれは7月30日〜8月9日の11:00〜19:00で終了している(1会場につき1人1枚・予定枚数に達し次第終了、という条件だった)。今から渋谷に行っても、もう立像はない。

もうひとつがオンライン分で、こちらは会場に行かなくてもできる。公式サイトに勇者テンプレートのリンクが10種類並んでいて、そこから直接Geminiの画像作成画面が開く。Google Japanの公式Xは8月10日の時点でもこの生成リンクを案内しているので、現時点では止まっていない。ただしオンライン分の終了日は公式サイトに書かれていない。会場分のような日付の記載がないので、いつまで残るかは分からないと思っておいたほうがいい。

公式が書いている手順はこうだ。

  1. Geminiアプリを開いて、メニューから「画像」を選ぶ
  2. 好きな勇者テンプレートを選ぶ
  3. 自分やペットの写真をアップして、画像を生成
  4. #ジェミニクエスト を付けてSNSに投稿

達成条件としては4つめのSNS投稿まで含まれている。ただしオンライン分には、会場側にあったような報酬や確認の仕組みはない。画像を作りたいだけなら3つめで終わる、という読み方でいいと思う。

必要なものとして公式が挙げているのは、Geminiアプリとログインだけ。料金についての記載はない。

生活で何が変わるか

これはゲームの企画だが、画像生成をまだ触っていない人にとっては、たまたま都合のいい練習台になっていると思う。

画像生成でいちばん最初につまずくのは、たいてい絵の出来ではなく「入力欄に何を書けばいいのか分からない」ところだ。「かっこいい感じで」と打っても、思ったものは出てこない。プロの人が長い呪文みたいな文章を書いているのを見て、そこで手が止まる。

テンプレートは、その文章があらかじめ用意されている状態のことだ。選ぶ→写真をあげる、で結果まで行く。まず一度、自分の写真がどう変わるのかを見てから、あとで「同じことを自分の言葉で書くとどうなるか」を試すほうが、順番として分かりやすい。子どもと一緒に画面を見る用途にも向いている(公式もペットの写真を例に挙げている)。

ひとつだけ、遊ぶ前に読んでおいたほうがいい注意がある。公式サイトに「ご自身が撮影した画像のみを使用し、他人の画像や著作物を無断で使用しないでください」と書かれている。手近にある素材、たとえば雑誌の切り抜きやテレビ画面を撮ったもの、友人が撮った写真を勝手に使うのは対象外ということだ。生成した画像をSNSに上げるなら、なおさらここは効いてくる。公式サイトには「シェアするまえに、ちょっと待って!」という見出しで、誰かを傷つけていないか、誰かを誤解させてしまわないか、使う前に確認しよう、という呼びかけも添えられている。

マスターの一言

正直に書くと、この記事を書いている時点で確認したのは「公式サイトの記載」と「生成リンクが今も開くこと」までで、生成そのものはまだ試していない。出来上がりの品質については何も言えない。

そのうえで、テンプレートという入口の作り方はよくできていると思う。うちでも家族に何かを説明するとき、いきなり仕組みから入って失敗することが多い。先に動くものを見せて、そのあとで「今のは中でこういう文章が使われている」と話すほうが、たいてい通じる。


出典: 『ジェミニクエスト』Gemini でまものに立ち向かえ!(スクウェア・エニックス公式)Google Japan 公式X(2026年8月10日の投稿)