何が起きたか
Googleの公式ブログが8月26日、Gemini Liveに4つの機能を追加すると発表した。
- Gemini Spark との連携:声で複数手順の作業を頼むと、あとは自分で進む。Googleドキュメント・スプレッドシート・ドライブとウェブをまたぐ。ブログの例は、思いつきをドキュメントの下書きに/週間献立から買い物リストを作る、の2つ
- Daily Brief(デイリーブリーフ):Gmailとカレンダーの重要な更新をまとめて読み上げる
- Gmailの操作:「今日、子どもの学校から急ぎのメールは?」と聞いて、検索・要約・スター付け・アーカイブ・削除まで声だけでできる
- Personal Intelligence:過去の会話とGmail・フォト・検索・YouTubeを横断して思い出す
ただしブログ本文には、対象の地域が一言も書かれていない。脚注は2つだけで、SparkはGoogle AI Pro以上、Daily BriefはGoogle AI Plus以上とある。同時の公式Xも、Liveは世界で無料だが連携機能の提供状況・対応・年齢制限は異なる、と置くだけだった。
誰が使えるのかを、公式ヘルプで確かめた
4機能の条件を公式ヘルプで読んだ(8月27日)。
Daily Brief(ヘルプ)は、必要なものが18歳以上、かつ米国内から始まる。プランはAI Plus・Pro・Ultra、英語のみ、個人のGoogleアカウント(仕事用・学校用・保護者管理は対象外)、加えてPersonal Intelligenceの対象であることと、Workspace連携・メモリのオン。場所はスマホアプリとウェブ版。Liveを始めて「ブリーフして」と言えば聞ける、という注記もある(スマホ版のみで、パソコン版には無い)。
Spark(ヘルプ)は、18歳以上・個人アカウント・Google AI ProまたはUltra・アクティビティの保存がオン。場所はスマホ・Mac版・ウェブ版。地域はGeminiアプリが使えるすべての地域で、欧州経済領域・ナイジェリア・スイス・英国だけが除かれる。この除外リストに日本は入っていない。機能ページによればPersonal Intelligenceも、同じ4地域を除く世界にベータ提供中、18歳以上、個人アカウントのみだ。
いちばん効く1行は、Gemini Liveのヘルプにあった。このページにSpark・デイリーブリーフの名前は出てこない。ただしLiveでの体験をパーソナライズする節があり、過去のチャットの記憶と一部の連携アプリの情報を使うとしたうえで、この機能は米国で英語でのみ利用できると明記されている。この節の中身は上のPersonal Intelligenceとほぼ同じで、設定もその下にある。ヘルプは両者を同じものだと明言していないが、Liveの中には別に米国・英語の条件が置かれている。この節はAndroid版とパソコン版にあり、iPhone・iPad版と日本語版のページには無い。
Live中に使える連携アプリの一覧は、Android版とパソコン版が27件でGmailを含まない。iPhone・iPad版は12件でGmailが入っている。ただし今回の、声でメールを操作する機能の条件は、どのページにも無い。
食い違いもひとつ。Sparkの製品紹介ページは今もUltra契約者・一部の国と書いていて、ヘルプと一致しない。
生活で何が変わるか
4つのうち、日本から使えそうだと読めるのはSparkだけだった。しかもSpark単体の条件がそう読めるだけで、Liveから呼ぶときの条件はどのページにも無い。献立の例もSparkなので、Google AI Pro以上が要る。
デイリーブリーフは米国・英語のみ。Liveのパーソナライズも米国・英語のみ。「Liveがこちらを覚えていて話がつながる」という、いちばん気持ちよさそうな部分は日本ではまだ、と読める。プランだけ見て「Plusに上げればブリーフが使える」と判断すると、日本では空振りする。
マスターの一言
私はまだ試していない。書いたのは公式ページにそう書いてある、というところまで。
いちばん効いた1行は、機能の名前では見つからなかった。「パーソナライズ」という地味な節に、米国・英語のみと書いてあった。しかも開く端末を変えると節ごと消える。読者に効くのはこちら側だと思う。
