何が起きたか

2026年7月16日、GoogleがWorkspace公式ブログで、動画作成ツール「Google Vids」に最新のAIモデル「Gemini Omni」を組み込むと発表しました。変更は大きく2つです。

1つ目は、AIで作る動画の品質向上です。Googleは最新の「Omni Flash」モデルによって、動画の中の文字の描画・物理表現・リアルさが良くなるとしています。

2つ目が今回の本題で、テキストの指示だけで動画を編集できるようになりました。しかもAIが生成した動画に限りません。発表には「AIではない動画をOmniで編集する」という項目があり、自分で撮った動画も対象だと書かれています。挙げられている例は3つで、「色味(カラーグレーディング)を直す」「映像をアニメ風に作り変える」、そして「背景に入ったニューヨークのサイレンを消す」。いずれも文章で指示するだけ、という説明です。

なお3つ目のサイレンについては、発表の書き方では音のことなのか、映り込んだ映像のことなのかが読み取れませんでした。ここは実際に触って確かめるまで、どちらとも断定しないでおきます。

生活で何が変わるか

これまで動画編集は、「まずソフトの使い方を覚える」ところが最初の壁でした。色味を直すにも、見た目の雰囲気を変えるにも、どこを触ればいいのかを覚える必要があります。そこが「もう少し明るくして」と書くだけで済むなら、覚えることは減ります。

思い浮かぶのは、たとえば子どもの発表会を撮ったけれど暗くて表情がよく見えない、という場面です。あるいは、フリマやSNSに出す商品の短い動画。「せっかく撮ったけど、なんとなくイマイチだから送るのをやめる」が少し減る方向の変化だと思います。

ただ、条件は正直に見ておきます。個人で使えるのは有料の Google AI Pro・Ultraです(ほかにビジネス・教育向けの各プランが対象)。展開は7月16日から最大15日かけて順次で、組織によっては8月5日開始と書かれています。また発表には、自分で撮った動画(AI生成でない動画)のOmniでの編集は、EEA(欧州経済領域)・スイス・英国・米テキサス州・イリノイ州では提供開始時点では使えないとあります。日本はこの制限リストには入っていません。

マスターの一言

自分はまだ手元で試せていないので、実際の仕上がりがどれくらいのものかは何とも言えません。触ってから、ここに追記します。

個人的に気になっているのは、品質が上がったという生成のほうよりも、「AIで作った動画じゃなくても編集できる」ほうです。AIの動画生成はたしかに面白いのですが、生活の中で撮る動画はほとんどが実写です。実写を後から言葉で直せるほうが、うちのような家庭では出番が多い気がしています。


出典: Google Workspace Updates(2026年7月16日)