何が起きたか
Googleの公式アカウント @GeminiApp が7月23日、AIが代わりに作業を進める「Gemini Spark」を、米国の Google AI Pro 契約者にも配信し始めたと投稿しました。あわせて「今後さらに多くの国のAI Pro契約者にも広げていく」とありますが、時期や対象国は示されていません。
Sparkは、こちらが目的を伝えると、続きの作業を自分で進めてくれる仕組みです。公式ヘルプが例に挙げているのは次のようなものです。
- 受信トレイの整理(ニュースレターを要約する、アーカイブする、配信を停止する)
- 気になるニュースのまとめを作り、その後の展開も追う
- 引用元が明示された、目的の形に整えた調べもの
1回きりの指示だけでなく、繰り返す作業について予定を組ませられるのも特徴として書かれています。
条件は、日本語版のヘルプにも同じ内容が載っていました。18歳以上、個人のGoogleアカウント(仕事用・学校用は現時点で対象外)、アクティビティの保存がオン。プランは「米国ではGoogle AI ProまたはUltra、その他の国ではUltra」。提供地域は「Geminiアプリがサポートされているすべての地域(ただし欧州経済領域、ナイジェリア、スイス、英国を除く)」。言語は「Ultraなら Gemini アプリのすべての言語、Proは米国でのみ英語」。使えるのはスマホアプリ・Mac版アプリ・ウェブ版で、Windows用アプリは挙げられていません。
生活で何が変わるか
先に正直に書いておくと、このヘルプに「日本」という国名は一度も出てきません。書かれているのは、対象外の4地域に日本が含まれないこと、そして日本語版のヘルプが同じ条件を掲げていることまでです。この条件表に素直に当てはめれば「日本からはUltraが必要」と読める、という話であって、Googleが日本について明言しているわけではありません。
確実なのは自分の手元を見ることです。Geminiアプリのメニューに「Spark」のタブがあるかどうかで、自分が対象かどうかは判定できます。
そのうえで、前に進んでいる部分があります。6月30日の公式リリースノートでMac版アプリでの提供が始まったときは「英語で、Google AI Ultra契約者に」と書かれていました。いまのヘルプは「Ultraなら Gemini アプリのすべての言語」です。英語だけ、ではなくなっているということです。使える場所も、スマホアプリ・Mac版アプリ・ウェブ版と並べて書かれています。
逆に、今回の見出しだけを見て「安いプランでも使えるようになった」と受け取ってプランを上げるのは、まだ早い動きです。Proが対象なのは米国のみ、しかも英語のみ、とはっきり書かれています。
もうひとつ、公式ヘルプが自分で置いている注意書きはそのまま持ってきておきます。「ログイン情報、お支払いの詳細、デリケートな情報と思われる情報は、タスクのスレッドに直接入力しないでください」。作業を任せる系の機能では、ここが実質のブレーキになります。
マスターの一言
私はまだSparkを触れていないので、使い心地については書けません。
代わりに、待っている間にできることを1つだけ。もしAIが代わりに片づけてくれるとしたら、何を渡すかを先に決めておくことです。私の候補は、読まないまま溜まっていくメルマガの整理と、学校関係の連絡の要約です。
渡したい面倒が決まっていないと、順番が回ってきても「すごい機能を触ってみた」で終わります。機能が来るのを待つより、渡す仕事のほうを先に用意しておくほうが早いと思っています。
