何が起きたか
Googleが8月6日、公式ブログで「Geminiが旅行の日程表をどうやって作っているか」を解説する記事を出した。新機能の発表ではなく、すでにある仕組みの種明かしにあたる。
記事によると、Geminiはウェブを見て回るだけでなく、Google マップ・フライト・ホテルに直接つながっていて、場所・レビュー・価格といった実際のデータを取ってくる。YouTubeのクリエイターの動画も参考にし、Gemini内で「Viator」アプリを呼べば現地ツアーや体験を探して予約の入り口まで案内するとしている(最終的な申し込みと支払いはViator側で行う)。
そのうえで、行き先や日程といった前提と、Gmail・フォト・検索・YouTubeをつなぐ「Personal Intelligence」をオンにしている場合はそこから読み取った好みを合わせて提案する。例として挙がっているのは、Googleフォトに残した料理の写真から店を薦める、Gmailにある予約済みのフライトやホテルの確認メールを踏まえて予定を組む、といったもの。日程表は、移動時間や場所の重なりを見たうえで、近い場所をまとめて回れる形にするという。
AIエージェントの「Gemini Spark」の話も出てくる。Gmailを見張らせておくと、旅行関連のメールが届くたびに日程表のGoogleドキュメントを自動で作っていく。ほかにレンタカーの比較や持ち物リストの下書き、Chromeを操作して航空会社のサイトで便を探し予約情報の入力まで進めて、最後の「予約する」は自分に返す、とも書かれている。
生活で何が変わるか
旅行の準備でいちばん面倒なのは、決めることそのものより、あちこちに散らばった情報を1か所に集める作業だと思う。メールの予約確認、地図で見た店、家族とのやりとり。これを人力で突き合わせるのをやめられるなら、価値は分かりやすい。
条件は正直に見ておきたい。Personal Intelligenceは自分でオンにする設定で、どのアプリをつなぐかも選べる。Sparkのほうはヘルプによると18歳以上・個人のGoogleアカウント・Google AI ProまたはUltraの契約が必要で、対象地域に日本は入っている。またヘルプは、支払い情報やログイン情報をタスクの会話に直接書かないよう注意している。ここは守ったほうがいい。
マスターの一言
自分は旅行の計画をまるごとAIに任せたことはまだない。ただ「メールを見張らせて日程表を勝手に育てる」ところだけは、うちでも効きそうだと思っている。学校の行事や習い事の連絡も、形は同じだからだ。任せるなら決める仕事より先に、集める仕事からのほうがいい気がしている。
出典: How Gemini plans such detailed vacation itineraries for you(Google公式ブログ・2026年8月6日) / Gemini Sparkの利用条件(Googleヘルプ)
