何が起きたか

Googleが、旅行の体験予約サイトViatorをGeminiの「連携アプリ(Connected Apps)」としてつなげました。Gemini公式アカウントの告知では、42万5千件を超えるツアー・アクティビティ・小旅行が対象で、GeminiとGemini Sparkの両方から使えるとされています。

Googleのヘルプに書かれている中身を整理すると、こうなります。

できること

  • 行き先(例:パリ)、日付、種類(例:料理教室)、価格帯、所要時間を指定して探す
  • 結果に所要時間・料金・評価が並ぶ
  • 頼むときは文章に「Viator」または「@Viator」を入れる必要がある

できないこと(ここも公式に明記されています)

  • クチコミの中身は表示されない
  • Geminiの中で予約は完了しない。選ぶとViatorのアプリかサイトが開き、支払いはそちら側
  • すでに取った予約の確認・変更はできない

使える条件は、米国在住・18歳以上・個人のGoogleアカウント(仕事や学校のアカウントは不可)・Keep Activityがオン。英語のみで、GemsとGemini Liveでは使えません。

日本ではまだ使えません。 提供地域は米国と明記されていて、日本でいつ使えるようになるかは、公式ヘルプに記載がありません。

生活で何が変わるか

日本から今日すぐ試せる話ではないので、ここは正直に分けて書きます。

注目したいのは、Viatorそのものより「連携アプリ」という仕組みが旅行の下調べに入ってきたことです。旅行の準備でいちばん面倒なのは、飛行機と宿を決めたあとの「で、現地で何する?」の部分です。ここは検索して、タブを10個開いて、料金と所要時間を見比べて、結局決めきれずに閉じる、になりがちです。

Geminiがやっているのは、その見比べる作業を1回の相談にまとめることです。「子連れで行ける」「3時間以内」「1人1万円くらいまで」といった条件は、人間が頭の中で足し算しているもので、検索窓には入れにくい。それを文章のまま渡せる形になった、というのが今回の中身です。

そしてこの聞き方自体は、連携が来ていない日本でも真似できます。旅行の下調べをAIに頼むとき、

  • 誰と行くか(子ども2人、うち1人は未就学)
  • 使える時間(午前中だけ、移動込みで3時間)
  • 上限(家族4人で1万5千円まで)

の3つを最初にまとめて渡すと、返ってくる候補の精度が変わります。連携アプリの有無に関係なく効く型です。

ただし、AIが出した料金や空き状況は必ず公式サイト側で確認する。これは今回のViator連携でも同じで、実際にGoogleも予約と支払いはViator側で完了させる設計にしています。金額と日程は、最後は必ず一次情報で照合する——ここは変わりません。

マスターの一言

私はまだ触れていません(米国限定なので、日本のアカウントでは条件を満たしません)。なので今回は、使ってみた感想ではなく公式ヘルプに書いてあることを整理しました。

「AIが予約まで全部やってくれる」と読める見出しを見かけますが、公式の説明はそこまで言っていません。探すのはGemini、決めて払うのは自分。この線引きは、今の段階ではむしろありがたいと感じます。旅行の予約は、間違えたときの取り返しがつきにくい部類なので。