何が起きたか
Googleが8月11日、公式ブログで、オンライン講座「Google AI Professional Certificate」にバイブコーディング(vibe coding)の新しいコースを追加したと発表した。発表当日から受講できるとしている。
バイブコーディングについて、Googleは「作りたいものを日常の言葉で説明すると、技術的なコードの部分はAIが引き受けて、アプリを組み立てて公開してくれる」やり方だと説明している。新コースが扱うのは、計画を立てる・テストして不具合を直す・実際に公開して人に使ってもらう、という流れだ。コードを書いた経験は不要と明記されている。
認定講座の構成ページを見ると、新コースは8番目の「AI for App Deployment(アプリの公開)」にあたる。7番目にすでに「AI for App Building」というバイブコーディングのコースがあり、今回はその先の「作ったものを他の人に安全に使ってもらう」ところを深掘りする位置づけになっている。
数字も出ている。この認定講座は2026年2月の開始以降、Courseraで史上もっとも受講された生成AIの認定講座になったという(Googleは6月30日時点のCourseraデータと注記している)。またアメリカでの「vibe coding」の検索は前年比で平均140%増(8月3日時点での前年同日比)としている。
生活で何が変わるか
「アプリを作る」と聞くと自分には関係ない話に思えるが、この講座が扱っているのは自分の面倒な作業を片付けるための小さな道具のほうだ。
Googleが例に挙げているのは、チーム用のダッシュボード、繰り返し作業の自動化、問い合わせの受付ツールなど。ブログでは、ウォルマートの元トラック運転手が学んだ内容をもとに4つの業務アプリを作り、そのうちの1つで毎日の報告会を15分の短い打ち合わせに圧縮した、という例が紹介されている。
家の中でも発想は同じだ。献立と買い物リストの対応表、子どもの提出物と締切の一覧、家計の入力を楽にする画面——どれも市販のアプリだと微妙に噛み合わなくて、結局ノートやメモアプリに戻ってしまいがちなものだと思う。「自分の家の事情に合わせた小さい道具を、自分で作る」が選択肢に入ってきた、というのが今回の中身になる。
マスターの一言
料金は公式ブログではなく、認定講座ページのFAQのほうに書かれていた。アメリカとカナダでは月額49ドルで、Coursera・Google Skills・Udemyから受講できる。「他の国では価格が変わることがある」と注記があるので、日本からの金額はそこで確認してほしい。日本語についても同じFAQに、英語での提供に加えて日本語を含む16言語に翻訳済みと書かれている。なお講座ページには「いま始めるとGoogle AI Proが3か月ぶんついてくる(条件あり)」という案内も出ているが、日本から申し込んだときに同じ条件になるかは確認できていない。
もう一つ。そのFAQは「7つのコースをすべて修了すると認定証が出る」という表記のままだった。今回の8つ目のコースが認定の要件にどう組み込まれるのか、日本語版がいつ追加されるのかまでは書かれていない。申し込む前に自分の画面で確かめる部分だと思う。
自分はこの講座を受けていないので、中身の良し悪しは評価できない。ただ、うちで実際に効いているのは大げさな仕組みではなく「毎回やっている面倒な手順をひとつだけ自動化する」小さい道具のほうだった。そういう作り方を、経験不要の入口として体系立てて教える講座が増えるのは、素直にいいことだと思う。
出典: Expanding the Google AI Professional Certificate with vibe coding(Google公式ブログ・2026年8月11日) / Google AI Professional Certificate(Grow with Google・講座構成ページ)
