何が起きたか

Googleが8月27日、検索のAIモードに旅行まわりの機能を3つ足したと公式ブログで発表した。航空券の値段の追跡、マイルやポイントでの必要数の表示、そしてホテルの予約だ。

読むときに気をつけたいのは、3つとも使える範囲が違うところだった。ブログ本文と、そこに付いた脚注2件、それからAIモードの提供状況のヘルプを突き合わせて、順に整理する。

1. 航空券の値段の追跡 — Googleフライトにあった価格アラートがAIモードの中に入った。行き先と日付を伝えると300社以上の航空会社・旅行サイトの価格が出て、値段を追跡してほしいと頼むと、変動したときにメールが届く。ブログ本文は180以上の国と地域としており、この段落に付いた脚注1は、AIモードが対応する全ての地域と言語で使えるがEEA(欧州経済領域)の国と地域は除く、という条件になっている。日本はEEAではない。

2. マイル・ポイントでの必要数 — 特定のマイルで往復の直行便を探してほしい、というように頼むと、必要なマイル数が出る。ホテルも同じように聞ける。こちらに付いた脚注2は、AIモードが対応する全ての地域と言語としたうえで、紹介した機能の一部はEEAでは使えない、という書き方だった。1と違ってEEAが丸ごと外れているわけではない。

3. ホテルの予約 — 候補を出したあと予約を頼み、予約先の一覧から「Continue on Google」を選ぶと、部屋のタイプとキャンセル規定を確認してGoogle Payで支払いまで進める。こちらは米国で英語で提供開始とブログ本文に書かれている。

日本から使えるのはどれか

ヘルプの一覧を数えた。対応する国と地域は248件、言語は98件で、日本語ページと英語ページで件数は同じだった。日本と日本語はどちらにも入っている。EEAの30か国もこの248件に含まれていた。

なので脚注どおりに読むと、1と2は日本から対象に入ると読める。3のホテル予約は米国・英語のみなので対象外になる。Googleが日本で動くと名指ししているわけではないので、ここは条件を突き合わせた結果だ。

ただし2には別の壁がある。対応するプログラムが最初は5つで、アラスカ航空/ハワイアン航空、アメリカン航空、チョイスホテルズ・インターナショナル、ヒルトン、ウィンダム・ホテルズ&リゾーツ。数週間のうちにアコー、フライング・ブルー、ハイアット、LATAM航空、ルフトハンザグループが加わる、とある。この10件にJALもANAも入っていない。日本が対象地域に入っているという話と、日本の航空会社のマイルが今日出てくるという話は別だ。

生活で何が変わるか

うちで現実的に効きそうなのは、1つ目の値段の追跡だけだった。

帰省や旅行の航空券は、調べる日と買う日がずれる。値段が動くのを見張るのが面倒で、結局もう買ってしまおうと押してしまう。そこを検索の会話の中で追跡を頼むだけで置けるなら、開き直すタイミングを一度手放せる。メールで届くので、こちらから見に行かなくていいのも大きい。

2つ目は、外資系のマイルやホテルの会員資格を持っている人には効く。うちは持っていないので、当面は関係がない。3つ目は日本からは使えない。

もう1つ、以前に書いたGeminiの旅行の日程作りマップのAsk Mapsと混ざりやすい。前者はGeminiアプリ、後者はGoogle マップの機能で、今回はどちらでもなく検索のAIモードの中の話だ。入口は google.com/ai か、検索してから「AIモード」を選ぶ形になる。

マスターの一言

私はまだ試していない。書いたのは公式ブログと公式ヘルプにそう書いてある、というところまでだ。

読んでいていちばん効いたのは、本文ではなく脚注のほうだった。本文だけ読むと180以上の国、世界中で利用可能、と並んでいて3つとも来たように見えるが、範囲を決めているのは脚注の一行と、ホテル予約の段落に書かれた米国・英語だ。

そして地域が対象でも、提携先が無ければ空振りする。使える国かどうかと、自分の持っているものが対象かどうかは別で、今回は2つ目がそれにあたる。数週間のうちに追加されるという10件を見て、そこにJALやANAが並ぶかどうかを待つのが正直なところだと思う。