何が起きたか
8月19日に、大学生はGoogle AI Plusが1年間無料になる、という発表があった(前回の記事)。残ったのは中身は何なのかという問いだ。Google Oneの公式ヘルプ「Google AI Plus の特典を利用する」を、日本語版と英語版の両方で読んで数えた(8月23日時点)。
日本語版の特典一覧は 7項目。Gemini アプリ/Gemini in Gmail/Google Flow(AIで動画や画像を作る)/Google Flow Music/Google TV クリエイトハブ(米国のみ)/Gemini Notebook/400GB または 2TB のストレージ。数えたのは「さらに次の機能と特典を利用できます」の箇条書きで、ページ全体の機能数ではない。
この7つのうち地域の限定が書かれているのは1つ(Google TV クリエイトハブ)、言語の限定が書かれているのも1つで、そちらは Google Flow だ(「現在、Google Flow のプロンプトに使用できる言語は英語のみです。回答もすべて英語で提供されます」)。別々の項目で、重なってはいない。
英語に切り替えると、一覧は 8項目あった。日本語版に無い1つは Googleフォトの生成AI(写真から短い動画を作る Photo to video と、写真の絵柄を変える Remix)。この Remix は写真向けで、7月に紹介した動画向けの Video Remix とは別の機能だ。英語版には、現在は米国の Android・iPhone・iPad で利用できる、と英語で書かれている。日本語版には項目が節ごと無く、理由はどちらにも書かれていない。
年齢の条件は申し込み側のヘルプにある。18歳以上=Deep Research/Gemini in Gmail/パーソナル インテリジェンス/Flow/Flow Music。13歳以上(または住んでいる国の該当年齢)=Gemini アプリ/Gemini Notebook。この18歳以上の側も、英語版ではGoogleフォトの生成AIが加わって6つになる。ここでも日本語版だけ1つ少ない。提供国・地域の一覧は日英とも 168件で、どちらにも日本があった。
生活で何が変わるか
いちばん効くと思ったのは、Google Flow が英語のみという一行だ。「1年無料でAIの動画が作れる」と期待するのはまさにここだろう。日本語で指示を書くつもりなら、先に知っておきたい。
家で使うなら年齢の条件のほうが関係する。Geminiアプリと Gemini Notebook は13歳以上だが、Gmailの中のGeminiやFlowは18歳以上。プランに入っている=子どもが全部使える、ではない。
なお「1年無料」には、申し込み時に有効な支払い方法の登録が要り、解約しなければ無料期間の後に自動で課金される(月額4.99ドルまたは各国通貨の相当額)と発表の注記にある。
マスターの一言
私はGoogle AI Plusに入っていないので、画面は確かめていない。書いたのは公式ヘルプにあることだけだ。
言いたかったのは、同じ会社の同じヘルプでも、日本語版と英語版で項目の数が違うことがあるという点だ。今回の1件は英語版に米国限定と書かれているので、日本から見て困る欠落ではないかもしれない。それでも、日本語版だけを読んだ人と英語版も読んだ人とでは、手元の数が変わる。日本語ページの末尾にも「AI 技術を使用して翻訳されたコンテンツが含まれている場合があります」と注意書きがある。条件を確かめるときは、日本語で読んだあと一度英語版も開く。それだけで拾えるものがある。
