何が起きたか
Googleが8月20日、検索・Discover・Google ニュースのカスタマイズ機能をまとめて発表した。中身は3つに分かれる。
- 「Preferred Source(優先する情報源)」ボタン — サイトを運営している側が自分のページに埋め込めるボタン。読者が押すと、そのサイトが優先する情報源として登録され、押した位置にそのまま戻る。発表には「これまでに60万件を超える情報源が選ばれている」と書かれている
- Discoverのフィードを自分の言葉で調整 — フィードの三点メニューから「こういう話題をもっと」「これは減らして」と文章で伝えられる。ただしこれは Googleアプリで「近日中(in the coming days)」と書かれていて、まだ出ていない
- 音声ニュースのカスタマイズ — 毎日の音声ブリーフィングを好きな話題で組み立てられる。こちらは Google ニュース アプリのAndroid版の話
このうち 1 は読者側の設定として前からあるものだ。発表で新しくなったのは「サイト側にボタンを置けるようになった」ところで、設定そのものが今日始まったわけではない。
生活で何が変わるか
調べていて意外だったのが、この設定が使える範囲が、この1年でかなり広がっていたことだった。
- 2025年8月時点のヘルプページには「米国またはインドにいる場合、英語で優先する情報源を追加できます」と書かれていた(Internet Archiveに残っている版で確認)
- 2026年4月時点のGoogle公式ドキュメントでは「globally in English(全世界だが英語で)」
- 2026年5月ごろの版から「Google検索が使える全言語のトップニュース」に変わり、今もその記述のまま
実際、Google検索ヘルプの日本語ページには 「ニュース提供元の優先度」という日本語のメニュー名まで載っている。手順はこうだ。
やり方1(検索結果から) パソコンでgoogle.comを開き、最近の出来事を検索する。「トップニュース」の見出しの右にある星つきカードのアイコンをクリック。出したい媒体を検索してチェックを入れ、下の「結果を再読み込み」を押す。
やり方2(設定から) google.comかGoogleアプリで右上のプロフィール写真 →「検索のカスタマイズ」 →「ニュース提供元の優先度」。媒体を検索してチェックを入れる。
どちらか片方で選べば、もう片方にも反映されるとヘルプに書かれている。Googleアカウントにログインした状態で保存すれば、別のブラウザでも設定が残る。
使いどころとして思い浮かんだのは、災害や制度変更のように「どこが書いているか」で読み方が変わる話題だ。うちの場合だと、自治体の子育て支援の話で、まとめ記事より一次に近いところを先に見たい場面がある。そういう媒体をあらかじめ登録しておく、という使い方になる。
気をつけたいところ
AIモード・AIによる概要のほうは条件が違う。公式ドキュメントは「トップニュース」については全言語と書いているが、AIモードとAIによる概要については「その機能が使える言語と地域で」と条件をつけている。日本でどう出るかは、この文章だけからは断定できない。
もうひとつ。この記事では実際の画面を確認できていない。自動でGoogle検索を開こうとするとボット判定でブロックされたためで、機能が無いという意味ではない。上の手順は公式ヘルプ(日本語版)の記述をそのまま整理したものなので、実際の見え方はご自分の画面で確かめてほしい。
また、ヘルプには「定期的に更新されていないニュース提供元は使用できない場合があります」という注記もある。個人ブログのような更新頻度の低いサイトは、探しても出てこないことがある。
マスターの一言
AIの要約を読むとき、私がいちばん引っかかるのは「これ、どこが書いた話なんだろう」というところだ。出典リンクは出るけれど、開いてみたら知らないまとめサイトだった、ということがそこそこある。
この設定は、その手前に自分の判断を入れておけるものだと思う。派手な新機能ではないし、入れたからといって劇的に何かが変わるわけでもない。ただ、AIに情報の入り口を全部任せないという意味では、地味に効くほうの設定だと思っている。5分あれば終わる。
Discoverを自分の言葉で調整するほうは、正直こちらのほうが日常には効きそうだ。ただ発表の時点で「近日中」なので、実際に出てきたらまた書く。
出典: Personalize the content you see on Search, Discover, and News(Google公式ブログ・2026年8月20日) / Google 検索の優先するニュース提供元(Google検索ヘルプ・日本語) / Preferred sources(Google検索セントラル・提供範囲の記述)
