何が起きたか
Grokを作っている xAI(SpaceXAI) が7月24日、Googleの スプレッドシート・スライド・ドキュメント の横にGrokを表示するアドオンを公開しました。1回インストールすれば3つとも使えると説明されています。
- スプレッドシート: 表の中身を見て質問に答え、根拠にしたセルを示す。数式を書いて埋める、グラフを入れる、条件を変えて計算し直す。加えた変更は普通の編集なので、あとから確認も取り消しもできる
- ドキュメント: 箇条書きのメモを見出しつきの下書きに整える。文法の直しをその場で入れる。長い文書で書き方をそろえる。コネクタを有効にすると、最近のメールやGoogleドライブのファイルも参照できる
- スライド: 骨子から資料の形にする。WebやXの情報を調べて図や画像を足す。既存のテーマを保ったままページを増やす
料金は、Google Workspace Marketplaceの掲載(提供元 SpaceXAI・掲載更新7月21日)で 「無料」。xAIの発表も「無料のアドオン」と書いています。同じものが Microsoft 365 のWord・Excel・PowerPoint・Outlook向けにもあります。
生活で何が変わるか
新しいAIが出た話ではなく、変わるのは 置き場所 です。
これまでスプレッドシートで何かを聞くには、表をコピーして、チャットに貼って、答えをまた戻す往復が要りました。アドオンはファイルの横に出るので、これがなくなります。家計の表を開いたまま「先月と比べてどこが増えたか」を聞く、名簿の並べ替えや重複の確認を任せる、メモだけの状態から提出用の下書きを作る——そういう場面です。
地味に効くのは、ファイルを外に出さずに済む ことです。
確かめておきたい点もあります。発表もMarketplaceも「アドオンは無料」と書いていますが、Grokのアカウントがどこまで必要か、無料でどこまで使えるかは、どちらにも書かれていません。ここは入れてから確認する部分です。また会社や学校のGoogleアカウントでは、どのMarketplaceアプリを使えるかを管理者が設定できます(Google公式ヘルプに記載あり)。入らないときは組織の設定が理由のことがあります。
計算を任せたときは、根拠のセルが示される仕組みを使って 元の数字を一度自分で見る のがいいと思います。お金の計算は、間違っていても答えの見た目は変わらないので。
マスターの一言
AIを使っていていちばん面倒なのは、賢さより 持ち運び です。表を貼って、答えをもらって、また戻す。この往復で、やる気のほうが先に切れます。
なので「ファイルの横に出る」形は地味ですが効く変更だと思っています。試すなら、いきなり本番の家計簿ではなく コピーを1枚作ってそこで 動かすのがおすすめです。取り消せるとは書かれていますが、慣れるまでは元のファイルを触らないほうが気が楽です。
