何が起きたか
8月12日に発表された Pixel 11 が、日本のGoogleストアでも買えるようになっている。8月23日時点で、Pixel 11 の価格は ¥136,800 より(月額 ¥5,700 の24回払いも選べる)と書かれていた。下取りの増額キャンペーンも並行して出ていて、全機種の下取り額を ¥10,000 以上増額(2026年9月4日まで)と書かれている。同じ場所にある「実質最大 ¥87,000 分お得に」という数字は、下取りの払い戻し(Pixel 9 なら最大 ¥49,100)と、別枠の Google ストアポイント ¥37,900 分を足したものだ。下取りだけで ¥87,000 引かれるわけではない。この記事で見ているのは、その前の定価のほうになる。発表時の記事には米国の 899ドルからという価格しか無かったので、ここは埋まったことになる。
発表を扱ったとき、AI機能の条件(対応する国・言語・必要なプラン)は注釈にしか書かれていないので、そこが埋まるまで「日本でこう使える」とは言えない、と書いた。日本語のストアページができたので、その 脚注を全部読んで数えた。
ページに用意されている脚注の一覧には、39件が並んでいる(1番から39番まで抜けなし)。このほかにスペック比較表などにも脚注の印が付いていて、そちらの本文はこの一覧には入っていないので、ページ全体の脚注はもう少し多い。
ここでは、この 39件 を数えた。うち 12件 が、使えるかどうかの条件として「言語」を挙げていた。
そして 「日本」または「日本語」と書かれた脚注は0件 だった。
AI機能ごとに、どの脚注が付いているかを見るとこうなる。
- 先回りのサポート(予定やお誘いをワンタップでカレンダーへ)→「一部の国や地域、言語で利用できます。対象年齢は18歳以上」
- 音声入力(余分なつなぎ言葉を取り除いて文章に整える)→「一部の国や地域、言語で利用できます。18歳以上。一部の機能では、利用量に応じて定期購入が必要となる場合があります」
- アプリをまたぐ作業(Gmailからフライト情報を探してカレンダーに追加)→「アプリのセットアップが必要です。対応状況と提供状況は国や地域、言語によって異なる場合があります」
- かこって検索のテキスト翻訳 →「一部の国や地域、言語で利用できます」
つまり日本語のページでも、これらが日本語で使えるとは書かれていない。書かれているのは「言語によって変わる」までだ。
例外が1つある。通話のリアルタイム翻訳 だけは、本文にはっきり 「日本語と英語の通話が、もっとスムーズに」 と書いてある。通話中の発言をその場で訳し、その内容を本人の声で再現する、という機能だ。ただしこれにも脚注が付いていて、「一部の国や地域、言語において、Googleの電話アプリでのみご利用いただけます」と条件が足されている。
なお、発表時に取り上げられた 手話→テキスト は、日本語ページに記載が無い(「手話」という語は1回も出てこない)。こちらはアメリカ手話→英語のみという発表内容と食い違わない。
生活で何が変わるか
読者にとっての結論は単純だ。Pixel 11 は日本で買えるが、AI機能が日本語で使えるかどうかは、この日本語ページを読んでも確定しない。
唯一名指しで日本語が保証されているのは通話の翻訳で、それも電話アプリの中だけだ。
私はこれを「日本は使えない」という意味では読んでいない。書かれていないだけ で、実際には動く機能もあるはずだ。ただ、¥136,800 を出す判断の材料としては、「たぶん動く」と「書いてある」は別物だと思う。
買う前に確かめるなら、順番はこうなる。
- その機能が日本語ページの本文で 日本語と名指しされているか
- されていないなら、脚注に「一部の国や地域、言語」と書かれているか
- 書かれていたら、それは 後から対象が変わりうる ということ
マスターの一言
先日、発表の記事を書いたときに「注釈が埋まるまでは日本でこう使えるとは言えない」と書いた。日本語ページが出たので確かめに行った、というのが今回だ。
正直、期待していたよりは埋まらなかった。日本語のページなのに、脚注39件のどこにも「日本」が出てこない。逆に言えば、通話翻訳の1か所だけ日本語を名指ししているのは、そこは自信があるということだと受け取っている。
Pixel 11 は手元に無いので、実機で確かめたわけではない。ここに書いたのは、2026年8月23日時点の日本のGoogleストアのページにそう書いてあった、というところまでだ。価格も条件も変わるので、買うときは必ず自分でページを開いてほしい。
