何が起きたか
2026年9月20日、ChatGPTの公式ヘルプのうち、チャットやファイルの探し方のページが書き換わった。画面に出るのは「◯時間前に更新」という形の相対表示だけだが、ページのデータには更新時刻そのものが入っている。更新は9月20日6時25分(日本時間)、世界標準時では9月19日21時25分だ。
Internet Archive に残る8月31日の保存版の題名は How do I search my chat history in ChatGPT?(チャット履歴の検索方法)で、URLもそれに合わせたものだった。現在は Finding your chats, projects, and files in ChatGPT になり、URLの末尾も差し替わっている。ただし今日4時32分(日本時間)に取ったヘルプの記事一覧には、既に新しい題名が並んでいた。改題は6時25分の更新より前に済んでいて、この2つは別の編集だ。改題の時期は8月31日から9月20日4時32分の間、としか言えない。
扱う範囲も、チャット履歴の検索から、チャット・プロジェクト・画像・書類、ライブラリのファイル、つないだ Google ドライブのファイルやフォルダに広がった。横断検索そのものは7月に書いたので、ここでは8月31日の保存版と比べて増えた記述を挙げる。8月31日以降このページは少なくとも2回書き換わっており、以下は6時25分の1回分ではなく累積の差分だ。
- サイドバーの検索は手元にあるものを探す機能で、ウェブ検索ではない。最新の情報を調べたいなら別の機能へ、と案内が付いた
- 提供範囲の節が新設された。全プラン・ウェブ・iOS・Androidという中身は7月に案内済みで、新しいのは但し書き。結果の種類・取得元・フィルタはアカウントやワークスペース、端末で変わりうる
- フィルタの中身が All / Chats / Images / Documents / Projects と列挙された。見つからないときは All に戻す、という指示付き
- 探すのはサイドバーの検索、管理・再利用・ダウンロード・削除はライブラリ、という役割分担
- 削除したチャットの検索結果が少しの間だけ残って見えることがあるが、開いても復元はされない
- 見つからないときの確認手順が7つ。正しいアカウントとワークスペースか、別の言葉で試したか、フィルタをAllにしたか、アーカイブ済みを見たか、ファイルならライブラリと接続元が生きているか、作成・削除の直後で反映待ちではないか、OpenAI Status に障害が出ていないか
消えた記述もある。旧版にあった「サイドバーは速さのために直近の会話の一覧だけを保持していて、古いチャットは間引かれる。何も削除されていない。検索するか会話を開けば取り直して表示される」という技術的な説明が、まるごと無くなった。現行版に残るのは「サイドバーに見当たらない古いチャットが、それだけで削除されたとは限らない。会話中の語句で検索すれば見つけて開き直せる」という短い2文だけだ。理由は書かれていないので推測はしない。
Ctrl+K(Windows)とCmd+K(Mac)で検索を開けること、アーカイブ済みの会話は検索に出るがサイドバーには出ないこと、削除した会話は検索に出ないことは旧版にもあった。増えたものではない。なお日本語版は無い。jaのURLを開くとページが存在しないと返る。
生活で何が変わるか
一番効くのは、見つからないときの手順が公式に書かれたことだと思う。探して出てこないと困るのは、うちだと「前に作らせたものをもう一度使いたい」ときだ。買い物リストの雛形や、子どもが熱を出したときの食事の目安のように、何度も呼び出すもの。消したのか、見る場所を間違えたのか、反映待ちなのかが分からないと、結局もう一度作らせることになる。
新しいヘルプは、そこを順に潰せる形になった。まずアカウントとワークスペースの取り違えを疑う。書類のつもりだったものが画像扱いなら、しぼり込んだままでは出てこない。探す場所と管理する場所が別だと書かれたぶん、検索画面でうろうろせずに済む。
マスターの一言
ヘルプの書き換えは機能の追加ほど目立たないが、困ったときに読む文章が増えるのはありがたい。ただ日本語版はまだ無い。日本語で使う人のほうが多いはずの機能なので、早く追いついてほしい。
