何が起きたか

Googleが9月17日付の公式ブログで、Google Labsの実験サービス CC を家族や世帯で使えるようにすると発表した。CCはもともと1人用のエージェントで、ブログによれば5月にはGeminiアプリの Daily Brief にもなっている。今回は最大6人で1つのCCを共有できる。アメリカの既存ユーザーの移行は任意だ。

CCは自分専用のGoogleアカウントを持つ。メンバーは、CCに共有する差出人を分類ごとや1件ずつ選ぶ。学校のメールは共有し、それ以外は見せない、という分け方ができる。受信箱をまるごと読ませる仕組みではない。

CCがやることは、公式サイトとFAQによると次のとおり。

  • 毎朝、その日の予定とやることをまとめたメールをグループ全員に送る
  • 共有されたメールから予定を拾い、CC専用の共有カレンダーに入れる
  • やることを共有のToDoリストに入れ、締め切りが近いとチャットで知らせる
  • 申込書や同意書のPDFを下書き記入する、学用品の買い物リストや1週間の献立をドキュメントで作る

紙の招待状や練習予定は、写真をメールかGoogle Chatで送ればカレンダーに入る、とブログにある。

できないこと・気をつけること

FAQには「できないこと」も並んでいる。PDFは下書き記入まで。署名や支払いはせず、勝手に提出もしない。グループの外へファイルを送るときは、メンバーの確認を取る。

家族で使う前提で知っておきたいのは次の3点だ。

  • メンバーは全員18歳以上。18歳未満の子どもは入れない
  • 一度参加した人を1人だけ外すことはできない。グループごと削除して作り直す
  • Gmailでメールを消しても、CCの記憶からは消えない。すべて消すにはCCのアカウント削除が要る

CCはGeminiアプリにもGoogle Workspaceにも含まれない単独の実験サービスだとFAQにある。ブログにもFAQにも料金の記載は見当たらない。

日本で使えるか

いまは使えない。対象はアメリカにいる18歳以上で、個人のGoogleアカウントを持つ人。新しく始める人はウェイトリストに並ぶ。カナダ・オーストラリア・ニュージーランドは「提供が始まったらウェイトリストに並べる」という案内で、日本の名前は出てこない。

生活で何が変わるか

学校や習い事の連絡を家族の誰か1人が受け取って覚えておく。その役を共有の窓口に持たせる発想だ。読ませる差出人を自分で選ぶ作りは、家事にAIを入れるときの線引きの参考になる。

マスターの一言

日本で使えないので触ってはいない。前提はメールとGoogle Chatで、紙も写真にしてそこから送る作りだ。家の連絡がどこに届いているかで、向き不向きが分かれそうだと思った。


出典: The new CC, an AI agent built for families(Google公式ブログ・英語)CC 公式サイトとFAQ(Google Labs・英語)