何が起きたか

9月17日付のChatGPTのリリースノートに、プラグインに複数のアカウントをつなげられる範囲を、Gmail・Googleカレンダー・Google連絡先の外へ広げたという項目が載った。個人用と仕事用のアカウントを同じ会話に持ち込み、両方をまたいで情報を探したり用事を片づけたりできる、という説明だ。

この機能自体は8月28日に一度告知されていて、当サイトでもそのときの内容を書いた。2つの告知を並べると、変わったのは次の2点になる。

  • 対象のアプリ: 8月はGmail・Googleカレンダー・Google連絡先の3つ。今回は「それ以外にも広げた」
  • 対象のプラン: 8月は Plus・Pro・Business・Enterprise の対応プラン。今回は Available on all ChatGPT plans(全プラン) で、ウェブ・モバイル・デスクトップと書かれている

8月の記事でFreeとGoの名前が挙がっていないと書いた点は、今回の告知では「全プラン」という表現に変わった。ただし、アプリやプラグインそのものが使えるかはプランによって違う、とヘルプにある。たとえばSlackのヘルプには、ChatGPTの有料プランが必要と書かれている。同じ日のWord対応の告知には「Freeを含む」とあるが、この項目にその一言は無い。

書かれていないこと

広がった先のアプリ名は、告知に1つも挙がっていない。

つなぎ方を説明しているアプリのアカウントのヘルプは、9月19日 午前1時半に確認した時点で最終更新が8月28日のままだった。中身も「複数のアカウントに対応しているかは、アプリと自分のアカウント次第」という書き方から変わっていない。OutlookやGoogleドライブ、Notion、Slackなど個別アプリのヘルプ8本と、アプリ・プラグイン全般のヘルプ2本も見たが、最終更新はいずれも9月12日以前で、9月17日以降に更新されたものは無かった。Slackのヘルプは、8月30日の更新のまま「一度につなげるSlackワークスペースは1つだけ」と書いている。

つまり今の時点では、どのアプリが対応したかを公式の文章からは読み取れない。手がかりになるのは、ヘルプにある手順だ。設定からアプリまたはプラグインを開いて対象を選び、接続済みアカウント(Connected accounts)の欄に「Connect another account」(別のアカウントをつなぐ操作)が表示される場合に追加できる。表示されない場合に理由をどう見分けるかは、このヘルプには書かれていない。

生活で何が変わるか

効くのは、アカウントを用途で分けている人だ。私用と仕事用で分けている人のほか、PTAの共有ファイルだけ別アカウントのクラウドに置いている、という人もいると思う。Gmail・カレンダー・連絡先以外のアプリでは、これまでアカウントごとに聞いて、答えを自分で突き合わせるしかなかった。それが1つの会話で済む範囲が広がる可能性がある。

注意点は8月の記事と同じで、会社や学校のアカウントは管理者の承認が別に要ることがある。違うアカウントの情報を使われたときは、つないだアカウントを見直し、対応している場合は、どのアカウントを使うかを依頼文で指定する、とヘルプにある。

マスターの一言

手元の画面ではまだ確かめていない。どのアプリが対象かは告知に書かれていないので、自分の設定画面を開いて、アプリごとに接続済みアカウントの欄を見ていくのがいちばん確実だと思う。


出典: ChatGPT Release Notes(2026年9月17日・8月28日の項目)Connecting and managing app accounts in ChatGPTUsing Slack in ChatGPT