何が起きたか
8月28日付のChatGPTのリリースノートに、Gmail・Googleカレンダー・Google連絡先のプラグインへ、複数のアカウントをつなげられるようになったという項目が載った。個人用と仕事用を同じ会話に持ち込める、という説明で、例としては、両方のカレンダーをまとめて見ながら一日の予定を立てる、つないだ受信トレイをまたいでメールを探す、が挙がっている。
提供範囲もリリースノートにある。世界中で提供、対象は Plus・Pro・Business・Enterprise の対応プラン、使えるのはウェブ・デスクトップ・iOS・Androidだ。Free と Go の名前はここに並んでいない(対象外と書かれているのではなく、挙がっていない、という状態だ)。
つなぎ方はアプリのアカウントを扱うヘルプにある。設定からアプリまたはプラグインを開いて対象を選び、接続済みアカウントの欄があれば別のアカウントを足せる。ただし同じヘルプに、複数のアカウントに対応しているかはアプリと自分のアカウント次第とも書かれている。全員の画面にこの欄があるとは限らない。
取り違えたときの直し方もある。アプリが意図と違うアカウントを使ったら、つないであるアカウントを見直し、対応していれば、どのアカウントを使ってほしいかを依頼文の中で指定する、とある。2つつないだら勝手に選び分けてくれる、とは書かれていない。
生活で何が変わるか
効くのは、Googleアカウントを2つ以上使い分けている人だ。自分用と仕事用のカレンダーをまたいで今週の空き時間を出そうとすると、これまでは片方ずつ聞いて自分の頭で重ねるしかなかった。そこが1回の会話で済む可能性がある、という話になる。
仕事用をつなぐ前に、押さえておきたい点が2つある。
ひとつは承認。ヘルプには、Google側の管理者の承認が別途必要になる場合があり、その管理者はChatGPT側の管理者とは別人のことがある、と書かれている。会社や学校から配られたアカウントは、自分の判断だけでつなげるとは限らない。
もうひとつはデータの扱い。Googleアプリのデータに関するFAQには、つないだGoogleアプリから直接取得したデータで一般向けモデルの学習はしない、と明記されている。例外は3つで、会話を高評価・低評価として送ったとき、自分でコピーや貼り付け・アップロードをしたとき、ChatGPTの回答に含まれたときだ。一方でメモリがオンなら、そこで得た情報が回答のパーソナライズに使われることがある、とも書かれている。
マスターの一言
手元ではまだこの欄を確認できていないので、使い勝手を語れる段階ではない。現実的だと思ったのは、取り違えたら依頼文でアカウントを名指しする、という一文だ。まずはカレンダーだけ足して、返ってきた予定がどちらのものか自分で確かめる。広げるのはそこからでいい。
