何が起きたか

OpenAIの学習サイト academy.openai.com の無料コースが、3本から14本に増えていた

Internet Archiveの保存版で確かめると、日本時間9月10日 午前2時40分の版は3本、9月13日 午後7時20分の版では14本になっている。8月20日・9月2日の版も3本なので、この3〜4日の間に切り替わったことになる。元からあった3本は、旧URLのコースに小テストを足した新しいページに一覧が差し替わり、旧ページはその中にコース本体として組み込まれている。

増えたのは本数だけではない。小テストと修了バッジが新しく用意された。それまでは、修了すると Gradual の修了証が出る仕組みで、7月21日の保存版の公式ヘルプには、バッジも小テストも合格ラインの記述も無かった。

なお公式ヘルプ自体は9月17日 午前6時53分に更新されている。英語の本文は、問い合わせ先2社(Accredible と Gradual)の段落の順番が入れ替わったほかは、9月16日の版と文言が同じだった。大きく変わったのは日本語の機械翻訳のほうだ。

中身はどうなっているのか

14本の内訳は、仕事でのAI活用が3本、AIを使った開発が8本、AI導入の推進が1本、教育と学習が2本。開発の8本はCodexやAPIの話なので、非エンジニアが読んで役に立つのは残りの6本のほうだ。ただしその6本にも、180分の、AI導入を率いる立場向けの「AI リーダーシップ」が混ざっている。

入口になるのは AI Foundations。所要時間はヘルプの表では60〜75分、コースページでは約70分と書かれている。用意するものはChatGPTアカウントと、練習台にする普段の作業の2つ。コースページには技術的な予備知識は要らないと明記されている。

費用はかからず、ワークスペースへの参加も不要。ChatGPTアカウントがあれば世界中どこからでも受けられる、とヘルプにある。コースを終えて小テストで80%以上を取るとバッジがもらえるが、ヘルプは3か所で、これは認定資格ではないと断っている。

日本語で受けられるのか

ヘルプ本文には、コースが何語なのかという記載が1つも無い。英語版・日本語版のどちらを開いても出てこない。そこで実際に触ってみた。

画面の言語切替から日本語を選ぶと、サインインしなくても日本語のページに移り、画面表示の一部が日本語になる。ただしコースの紹介文は英語のままで、代わりに「一部のコンテンツは元の言語で表示される場合があります。」という案内と「翻訳」が出る。これを押すと紹介文が日本語に切り替わった。受講画面そのものまで日本語かどうかは、登録していないので確認できていない。

日本語版のヘルプは機械翻訳だ。9月17日の更新で訳し直された結果、学習パス欄に並ぶ11本のうち5本が、一覧表と別の日本語名になってしまった。一覧表の「AI 活用の基礎」は学習パス欄では「応用 AI の基礎」、「検索拡張生成による構築」は「検索拡張生成を使用した開発」といった具合で、同じコースだと気づきにくい。

生活で何が変わるか

無料の入門講座が1本、70分ほどで手に入る。プロンプトの書き方、前提の渡し方、返ってきた答えの確かめ方。献立の相談でも学校のプリントの要約でも、我流でやってきた人ほど一度なぞる価値はあると思う。日本語の壁も、紹介文までは翻訳で越えられる。

実用面でいちばん大事なのは、始める前にどのアカウントで受けるかを決めることだ。進捗とバッジは登録したメールアドレスに紐づく。ヘルプには、現在のところコース開始後にアカウントを連携・統合することはできない、とある。仕事用と私用でChatGPTアカウントを分けている人は、ここを先に決めておきたい。

マスターの一言

8月に Claude Academy を取り上げたときは、日本語の切り替えが見当たらなかった。今日見直すと、あちらにも日本語を含む8言語の切り替え(翻訳はアルファ版と表示)があり、サインインなしでレッスンの文章まで日本語で読めた(動画は未確認)。OpenAIの講義の中身は、登録していずれ確かめて書き足したい。


出典: OpenAI Academy courses(公式ヘルプ・英語)日本語版AI Foundations コースページClaude Academy