何が起きたか
OpenAIが9月9日付のChatGPTのリリースノートに、ライブラリのファイルやフォルダを共有する項目(原題は Share files and folders from your Library)を載せた。ライブラリは、ChatGPTにアップロードしたファイルや作ったものがたまっていく場所だ。そこにあるファイルやフォルダを、人と共有できるようになった、という内容になっている。
書かれていることは4つ。
- 特定の人と共有:相手を招いて、閲覧(Viewer)か編集(Editor)を割り当てる
- ワークスペース全体と共有:同じワークスペース(会社や学校などで契約したChatGPTの共有の場)の全員が見られるようにする
- 権限の管理:誰が見られるかを確かめ、権限を変えたり外したりする
- 共有されたものを使う:Shared with me に並び、会話の中でもそのまま使える
招ける相手が同じワークスペースの人に限られるのか、ほかのChatGPTの利用者も招けるのかは書かれていない。
あわせて、共有フォルダの持ち主について決まりが書かれている。共有フォルダに入れたファイルは、そのフォルダの持ち主のものになる。誰が入れたかは記録として残る。そして、人の共有フォルダにファイルを入れたあと、持ち主が自分の参加を外すと、ファイルは相手のフォルダに残り、自分は開けなくなる。
ヘルプは今も共有を否定したまま
では、どのプランで使えるのか。項目の中には書かれていない。同じ9月9日には Deep Research を Work で使えるようにした項目もあり、そちらには Plus・Pro・Business・Enterprise・Edu と対象が並んでいる。共有の項目にだけ、その一文が無い。
そこでライブラリの公式ヘルプを開いた(9月11日取得・更新は13日前と表示)。ライブラリ自体は無料、Go、Plus、Pro、Business、それにEnterprise・Edu・Healthcareのワークスペースで使える、とある。
ところが同じページのよくある質問に「ライブラリで新しい共有や共同作業ができるようになるか」という問いがあり、答えはNoだった。ライブラリは自分のファイルを探して使い回すためのもので、外部との共有や複数人での共同作業を持ち込むものではない、と書かれている。リリースノートの告知と食い違ったままになっている。
ChatGPTのヘルプの一覧も、Library と Share という語で記事の題名を探した。出てきたのは会話の共有リンクやGPTの共有の記事で、ライブラリの共有を説明する記事は見当たらなかった。
生活で何が変わるか
学校のプリントや地域の役の書類をライブラリにためている人にとっては、招ける相手と対象プランがはっきりすれば、家族や一緒に役をやる人と同じフォルダで使えるようになる。いちいち渡し直さなくていい。ライブラリにGoogleドライブの中身を出せるようになった話は前に書いたが、今回はChatGPTの中で人に渡す側の話だ。
気をつけたいのは持ち主の決まりのほうだ。人のフォルダに入れたファイルは相手のものになり、外されたら自分は開けなくなる。自分の手元にも残しておきたいファイルは、自分のフォルダに置いて共有する側に回るほうが安全だと思う。
マスターの一言
自分のアカウントに共有の操作が出ているかは、まだ確かめていない。リリースノートに対象プランが無く、ヘルプは共有を否定したままなので、無料で使えるかどうかは今のところ公式の文章からは判断できない。
出典: ChatGPT — Release Notes(OpenAI公式ヘルプセンター・2026年9月9日の項) / File storage and Library in ChatGPT(OpenAI公式ヘルプセンター・2026年9月11日取得)
