何が起きたか

8月31日のリリースノートに、iPhoneのロック画面まわりの項目が加わった。

Liveの音声会話の内容が、iPhoneのロック画面に表示されるようになった。画面のいちばん上にある黒い横長の部分、Dynamic Islandを備えたiPhoneでは、そこにも出る。iOSのLive Activities、つまり進行中のものをロック画面などに出しておく仕組みを使って、別のアプリを使っている間や、スマホがロックされている間も会話の内容を表示できる、とある。

そのうえで、ChatGPTの外で音声会話を続けるには、設定から音声に進んでバックグラウンド会話をオンにする、と案内されている。

設定は前からあった。今回加わったのは表示のほう

ここは分けて読んだほうがいい。

公式ヘルプのChatGPT Voiceのページは17日前の更新で、8月31日より前のものだ。そこには既に、バックグラウンドで会話を続けるという節がある。別のアプリを使っている間や、スマホがロックされている間も音声会話を続けるには、設定から音声に進んでバックグラウンド会話をオンにする、と書かれている。設定そのものは前からあった。

一方、同じヘルプの全文を取り出して探しても、ロック画面・Dynamic Island・Live Activitiesにあたる語は1件も出てこない。リリースノートで新しく書かれているのは、この表示の部分だ。

書かれている条件

8月31日の項目と、ヘルプに書かれている範囲だけを並べる。

  • この項目に名前が挙がっているのはiPhoneで、Androidの記載は無い。ヘルプの他の節には、音声そのものがiOSとAndroidの両方で使えると書かれている
  • Dynamic Islandへの表示は、それを備えたiPhoneのみ
  • バックグラウンドの会話が終わるのは、自分で終えたとき、アプリを強制終了したとき、利用上限に達したとき、最大セッション長に達したとき
  • 従来の音声であるAdvancedで画面共有をしている場合は、共有をやめるか画面をロックすると画面共有も終わる

なお、Liveの利用時間の上限や、プランごとにどのモデルで動くかは8月9日の記事で先に整理してある。今回のリリースノートでは、そこには触れられていない。

生活で何が変わるか

音声で話しかけて、返事を聞きながら別のことをする、という使い方をしている人向けの変化だ。

台所は分かりやすい場面だと思う。手が濡れていて画面を触りたくない時間が長いし、コンロの前とテーブルの間を行ったり来たりする。端末を伏せて置いてしまうと、そのままでは今どこを話しているのかが見えない。ロック画面に出るなら、置いたままでも目で追えることになる。

洗濯物をたたみながら買い物のメモを口で作る、といった使い方も同じだ。ヘルプによれば、別のアプリを使っている間やロック中に会話を続けるには、バックグラウンド会話をオンにする。これは表示の条件としてではなく、会話を続けるための条件として書かれているものだ。アプリの外でも話を続けたい人は、合わせて見ておくといい。

マスターの一言

ロック画面の表示については、原文に設定の手順が書かれていない。自分の端末に来ているかどうかは、実際に音声で話しかけて画面を伏せてみるのが早い。

音声はもともと、画面を見なくていいのが利点だった。そこに画面表示が足されたぶん、聞き逃したところを目で拾い直せる。手が塞がっている時間が長い人ほど、効いてくる種類の変化だと思う。