何が起きたか
Googleが8月27日、動画生成モデルの新版Gemini Omni 1.1 Flashを発表した。公式ブログの記事は、開発者がAIを自分の道具に組み込むためのGemini APIとGoogle AI Studioの話が中心で、開発者向けという書き方になっている。
柱のひとつがシーンの続きを作る機能だ。すでにある動画の、途切れたところから先を生成し続けられる。ブログに書かれている数字は2つ。続きを作るとき直前の10秒までを見て判断する(従来のモデルは最後の1秒しか参照していなかった、とある)。そして10秒ずつ足せて、合計40秒まで。
この機能はGeminiアプリでも使える。 ブログの末尾に、シーンの続きはGoogle AI Plus・Pro・Ultraの契約者なら世界中のGeminiアプリで使える、と書かれている。記事によってGoogle AIプラン、Google AIのサブスクリプションといった呼び方も出てくるが、いずれもこの3つの有料プランのことだ。無料のままでは、Geminiアプリの動画生成そのものに入れない。
Geminiの公式アカウントは、あわせて使い方も出している。動画を作る画面に入り、動画を作るかアップロードして、次に何が起きてほしいかを添えて続きを頼む、という流れだ。ただしその入口の名前は、公式ヘルプの日本語版だと表示で違う。パソコンは左上のサイドバーから動画を作成、AndroidとiPhoneは左上のメニューから動画だ。
Geminiの公式サイトの動画生成のページにも、Newの印つきで Extend the scene が並ぶ。プラン別の機能一覧にも Scene extensions が New として載っている。あわせて、Gemini OmniはGeminiアプリの中でVeoに代わるモデルで、1.1 Flashは以前のVeo 3.1に代わるものだ、とも書かれている。
ただし、上の10秒・40秒はどちらも開発者向けの記載で、Geminiアプリでも同じ刻み・同じ上限になるとは書かれていない。アプリ側のページに載っている長さは、10秒間の動画を作れる、という記載だけだ。手順を説明した公式ヘルプのほうにも、8月30日時点でシーンの続きの説明はまだ無い(英語版と日本語版を、パソコン・Android・iPhoneの各表示で開いて確かめた)。
そのヘルプに書かれている条件は、個人アカウントはGoogle AIプランが必要、18歳未満は使えない、アップロードは動画1本と画像5枚まで。なお、動画をアップロードして編集する機能がEEA・スイス・英国・米国の一部の州では使えず日本はそこに入っていない点は、7月31日にもお伝えした。
生活で何が変わるか
Geminiアプリで作れる動画は10秒間。ひとつの場面を見せて終わり、になりやすい長さだ。続きを足せるなら、短い話が1本成立するところまでは届く。
思い浮かぶのは、子どもが描いた絵を動かして、そこから続きを足していく使い方だ。1回で完成形を狙わず、まず10秒作って、続きを頼む。気に入らなければ、足した分だけやり直す。何秒ずつ足せて、どこまで伸ばせるのか。そこはアプリ側の説明では見つけられなかったので、触って確かめるしかない。
日本語のページを見るときの注意もひとつ。動画生成ページの日本語版は、Extend the scene の見出しと説明が英語のままだった。日本語だけを追っていると読み飛ばしやすい。
マスターの一言
この続きの機能は、自分はまだ触れていない。触ったらここに追記する。
今回いちばん気になったのは、40秒という長さより、区切って足せるというやり方のほうだ。AIの動画生成は一発勝負になりがちで、少し違うと最初から作り直しになる。足した分だけ直せるなら、やり直しの範囲は狭くなる。文章を書くのと同じで、区切って直せるほうが手は動くと思う。
出典: Gemini Omni 1.1 Flash lets you build with more control(Google・2026年8月27日) / Gemini Omni 動画生成(Google 公式・日本語版) / Gemini アプリで動画を生成する(Google 公式ヘルプ・日本語版)
