何が起きたか

Geminiの新機能をまとめた公式のリリースノートがある。gemini.google/release-notes/ を開くと、日本語版(URLに jp が入る)か米国版(us が入る)に振り分けられる。この2つを別々に取得して、載っている項目を数えた。

日付ごとのまとまりは、日本語版が90、米国版が93。2026年に入ってからの項目だけに絞ると、日本語版は12件、米国版は18件だった。日本語版に無い6件は次のとおり。

日付 米国版にあって日本語版に無い項目
1月20日 パーソナル インテリジェンス
1月28日 Gemini in Chrome
5月19日 Daily Brief(今日やることのまとめ)
5月19日 回答がより豊かで動的、操作できるものに
5月19日 OpenTable・Canva・Instacartとの連携
6月30日 macOSアプリのGemini Spark

6月30日は、日付だけ残って中身が空

日本語版で目に付いたのは6月30日だ。日付の見出しはあるのに、その下に本文が1行も無い。米国版の同じ日には、macOSアプリでGemini Sparkが使えるようになったという説明が入っている。項目ごと消えているのではなく、器だけが残っている状態だった。

5月19日は、無い項目と英語のままの項目が混ざっている

5月19日はもともと更新が多い日で、米国版には8項目、日本語版には5項目ある。表に挙げた3件は日本語版に載っていない。一方、日本語版にある5件のうちGemini Sparkの項目は、本文が英語のままだ。日本語版の最新にあたる8月19日の学生向けハブの話も、まるごと英語で置かれている。

発表時に日本が対象外だったものが、後から足されていない

米国版の本文を読むと、落ちている理由自体は見当が付く。1月20日のパーソナル インテリジェンスには、米国のGoogle AI Pro・Ultra加入者に順次、と書かれている。1月28日のGemini in Chromeにも、Windows・macOS・Chromebook Plusの米国で使える、とある。発表の時点で日本が対象外なら、日本語版から外すのは筋が通る。

引っかかるのはその後だ。この2件はどちらも、日本も対象に入ることが本サイトで確認済みになっている。Gemini in Chromeは8月22日の記事のとおり、パソコンなら日本と日本語が対象に入っている。パーソナル インテリジェンスは8月27日の記事のとおり、対象から外れる地域が欧州経済領域・スイス・英国・ナイジェリアの4つで、日本はそこに入っていない。

それでも日本語版のリリースノートには、この2件が今も無い。発表の時点で日本が対象外なら項目ごと落とし、後から日本で使えるようになっても足さない、という作りに見える。

生活で何が変わるか

Geminiに何が増えたのかを確かめたいとき、日本語のリリースノートだけを見ていると、いま日本でも使える機能を見落とすことがある、ということになる。

見比べ方そのものは簡単で、URLの jp を us に変えるだけだ。全部を読む必要はなく、自分が気になっている時期の日付だけ並べて、日本語版に無い項目があるかを見ればいい。あった場合は、その機能名でGoogleの日本語ヘルプや紹介ページを引くと、日本が対象かどうかが書いてあることが多い。

なお、日本語版に無い6件のうち、日本でも使えると確認できているのは上の2件だけで、残り4件がどうかは今回見ていない。

マスターの一言

新機能を追うには公式のリリースノートを見ておけば安心だと思っていたので、これは自分の確認手順のほうを直すことになった。日本語で読める公式ページでも、日本語だから日本向けに全部入っている、とは限らない。今後この手の確認をするときは、日本語版と米国版の両方を開いてから数えることにする。