何が起きたか
Googleが8月18日、「Gemini in Chrome」を米国のAndroidユーザー全員に開放したと発表した。ブラウザの中にAIアシスタントが入っていて、長い記事の要約、開いているページについての質問、CalendarやKeepとの連携、Nano Bananaでの画像生成ができる、という説明になっている。加えてAI Pro / Ultra加入者は、駐車場の予約や定期購入の変更といった手続きまで任せる自動ブラウジング(auto browse)も使えるとされている。
ただ、この発表はあくまで米国のAndroidの話だ。そもそもGemini in Chromeは日本で使えるのかが気になったので、公式ヘルプの利用可否ページを当たった。このページはパソコン / Android / iPhone・iPad でタブが分かれていて、結論がそれぞれ違う。
| 使う場所 | 日本は対象か |
|---|---|
| パソコン(Chromebook Plus / Mac / Windows) | 対象地域に「日本」・対応言語に「日本語」あり |
| Android | 日本語ヘルプに「現時点では…ご利用いただけません」と明記(英語版は米国のみ・英語のみ・18歳以上) |
| iPhone / iPad | 対応地域170か所に「日本」が無い(韓国・台湾はある。日本語は言語リストに入っているのに地域が対象外) |
つまり、日本から今日そのまま触れる可能性があるのはパソコンのChromeだけ、ということになる。
生活で何が変わるか
パソコン版の条件は、13歳以上・対応地域・Chromebook Plus / Mac / Windows・最新のChrome・Chromeにログイン(シークレットモードは不可)・端末の言語が対応言語。有料プランが必要とは書かれていない。
開き方は、Chrome上部の「Gemini に相談」アイコンをクリックする。初回は有効化の案内が出る。アイコンが見当たらないときは 設定 →「AI イノベーション」→ Gemini in Chrome から表示を切り替えられる。有効にすると、Macならメニューバー、Windowsならシステムトレイにも入る。
使い方で押さえておきたいのは、既定で「いま見ているタブの中身」がGeminiに渡る点だ。@で他のタブを足せて、最大10個まで共有できる。共有中のタブには光る下線が付く。既定でのタブ共有はChromeの設定でオフにできる。
公式ヘルプが挙げている例には「記事の重要なポイントを要約して」「ページ間で情報を比較して」に混じって、「食事のニーズに合わせてレシピを変更して」が入っている。レシピサイトを開いたまま「卵抜きにして、2人分に」と頼める、という話だ。うちの用途だとここが一番出番がありそうだと思った。
一方、自動ブラウジングは日本では対象外だ。ヘルプの条件が 18歳以上・米国内・端末の言語が英語・個人アカウントでGoogle AI Ultra または Google AI Pro と並んでいる。ここは7月末に書いたGemini Sparkの記事と地続きの機能で、予約や支払いが絡む部分は依然として手前で止まっている。
Androidを使っている場合の代わりも、ヘルプにヒントとして書かれていた。Geminiモバイルアプリと「スクリーン アクション」を使えば、開いているウェブページについてGeminiに質問はできる、とされている。ブラウザ内蔵ではないが、やりたいことは近い。
マスターの一言
先に正直に書いておくと、私はまだ実画面で確かめていない。今回確認できたのは公式ヘルプの記述と、そこで条件がどう分かれているかまでだ。しかもヘルプには「段階的にリリースされているため、まだご利用いただけない場合があります」と明記されている。アイコンが出ていなくても壊れているわけではないので、そこは気長に構えるのが正しいと思う。
そのうえで、ブラウザの中にAIが居るという形は地味に効くはずだと思っている。いまは何か聞きたくなるたびに、ページをコピーして別のタブに貼り直している。あの往復が消えるだけでも十分だ。ただし既定で見ているページの中身が渡る仕組みなので、家計の明細や仕事の資料を開いたまま使うかどうかは、最初に一度決めておきたい。私は共有をオフにする場所だけ先に覚えておくつもりだ。
