何が起きたか
Googleが7月30日(米国時間)、Geminiアプリの中で作業を代行する機能「Gemini Spark」について、2つの更新を発表しました。
1つ目が、Chromeとの連携(Chrome auto browse)です。公式ブログによると、こちらが許可すれば、Sparkはログイン済みのアカウントや保存済みのパスワードを使って、面倒なネットの用事を進められるようになります。例として挙げられているのは、保存しておいた物件の内見予約や、航空券の候補を調べて予約手続きを始めるところまで。プロンプトインジェクション(AIに不正な指示を紛れ込ませる攻撃)への対策を取りつつ、支払いのような重要な操作はこちらに戻す、と説明されています。この連携はまず米国で提供が始まり、他の地域は今後拡大予定とされています。
2つ目が提供国の拡大で、Google AI Pro加入者向けに160以上の国が追加されたと書かれています。
生活で何が変わるか
これまでのAIは「調べて教えてくれる」ところで止まっていました。ログインの壁の内側、つまり予約フォームや会員ページの中まで入って手続きを進めるという話になると、性質が変わります。
家庭に引き寄せると、歯医者の予約、習い事の空き枠探し、旅行の候補出し——「やることは決まっているのに、サイトを何往復もするのが面倒」な用事が対象になります。ここが自動で進むなら、確かに時間は浮きます。
ただし前提として、保存したパスワードを使わせるということでもあります。公式ヘルプにも、サインイン情報や支払い情報をAIとのやりとりの中に直接打ち込まないこと、機微な内容を含む作業のスケジュール実行は避けること、といった注意が書かれています。便利さと引き換えに何を預けるのかは、使う前に一度読んでおく類の機能だと思います。
そして日本での条件は、今回の発表だけでは判断がつきません。ブログには「Pro加入者向けに160以上の国を追加」とありますが、公式ヘルプの条件は「Ultraなら対応する全言語で、Proの場合は米国にいて英語のみ」という書き方のままです。ほかにも18歳以上・個人のGoogleアカウント(仕事や学校のアカウントは不可)・Keep Activityをオンにする、という条件が並びます。日本のProでどこまで使えるかは、この2つの記述からは読み取れませんでした。
マスターの一言
私はまだ日本のアカウントでSparkのChrome連携を動かせていないので、実際の使い勝手は語れません。確かめられたのは「発表とヘルプで、読み取れる条件が揃っていない」というところまでです。
それでも、方向としては見ておく価値があると思っています。AIが自分のログイン情報を使って外のサービスを触る、という使い方が普通になっていく前提で、どこまでを任せて、どこから手元に戻すかは自分で決めておきたい。私は当面、支払いが絡む操作は自分の手でやる側に置いておきます。日本で使える状態になったら、実際に試して書きます。
