何が起きたか
Anthropic公式X(@claudeai)が2026年9月2日、「ClaudeがCoworkとClaude Codeで、パソコンをバックグラウンドでも操作できるようになった」と投稿した(該当ポスト)。裏付けとなる一次ソースは公式ヘルプ(英語版・日本語版とも2026年9月14日に取得)。
ヘルプによると、コンピューター操作(computer use)はProプランとMaxプランのベータ機能で、Claude DesktopアプリのCoworkとClaude Codeで、macOSとWindowsの両方で使える。TeamプランとEnterpriseプランは今のところ対象外、とある。
ヘルプはさらに、macOS(バージョン15以降)ではClaudeがバックグラウンドウィンドウで動作するため、実行中もパソコンを使い続けられると説明している。Claudeはポインタやキーボードを乗っ取らず、原則として入力中は待機し、各セッションで初めて全画面が必要になったときだけ、乗っ取る前に許可を求める、とある。バックグラウンドでの作業はmacOS15以降で既定になっていて、画面を乗っ取ってほしい場合は、設定の一般(デスクトップアプリの項目)で「クロードがアプリへのアクセスをリクエストする場合」を「フルコントロール」に変えると書かれている。なお、Windowsでこの機能がどう動くかは、このヘルプに記載がない。
Internet Archiveの保存版で遡ると、8月30日午前3時43分(UTC)時点のヘルプはまだ「研究プレビュー」という表記で、バックグラウンドウィンドウやmacOS15の説明は無かった。9月2日午後10時43分(UTC、日本時間では9月3日午前7時43分)の保存版では「ベータ」表記に変わり、この説明が加わっていた。更新が2つの保存版の間のいつだったかまでは分からないが、前から載っていた説明を今になって紹介したものではない。当サイトの以前の記事で「リサーチプレビュー扱い」と書いた機能の、その後の話になる。日本語版ヘルプにも同じ説明が載っている。
生活で何が変わるか
コンピューター操作は初期状態ではオフになっている。使うには設定の一般(デスクトップアプリの項目)にある「コンピューター使用を有効にする」のトグルをオンにし、CoworkかClaude Codeでセッションを始める必要がある。オンにしたうえで、パソコンにあるアプリを使う作業を頼むと、Claudeがそのアプリへのアクセス許可を求めてくる。
macOS15以降でこれを使うと、例えば献立の候補をまとめさせている間も、自分は別の画面で家計簿やメールを見続けられる、という話になる。Claudeは画面を占有しないし、キー入力中は待つ、とヘルプにはある。ただし原文は「原則として(generally)」という書き方で、常にそうなるとは言い切っていない。
合わせて公開されている安全ガイド「Use Claude Cowork safely」は、コンピューター操作について特に注意するよう勧めている。銀行・医療・出会い系などのアプリはブロックしておくこと、Claudeは画面を理解するためにスクリーンショットを撮ること、あるアプリで開いたリンクは、そのリンク先のアプリへの許可を与えていなくても開いてしまうことがあるので目を離さないこと、が挙げられている。そして、コンピューター操作を通じてClaudeが行った操作も含め、結果の責任は利用者が負う、とはっきり書かれている。
マスターの一言
うちはこの機能をまだ試せていない。Pro・Maxプランのデスクトップアプリが前提で、しかもmacOS15以降の話。試すなら、家計簿や献立表みたいな、画面をスクリーンショットで見られても困らないところから始めるのがよさそうだと思う。銀行や病院のアプリは最初からブロックしておく、という安全ガイドの助言はそのとおりで、便利さより先に線を引く話だと感じた。
出典: Let Claude use your computer in Cowork(Claude公式ヘルプセンター・2026年9月14日取得) / Use Claude Cowork safely(同) / @claudeaiの投稿(2026年9月2日)
