何が起きたか

Geminiの公式アカウント(@GeminiApp)が2026年7月29日、Geminiアプリの動画生成を期間限定で無料開放すると告知した。無料で作れるのは10本、期限は米太平洋時間の8月4日23:59まで。日本時間だと8月5日の15:59にあたる。操作はGeminiのツールメニューから「動画を作成(Create video)」を選ぶだけで、新しく作るほかに編集やリミックスもできるとしている。

見落としやすいのが対象者だ。同じ投稿へのGemini公式の返信に「このオファーはGoogle AIのサブスクリプションに加入していないユーザーが対象」と書かれている。つまり今回開いているのは、普段は動画生成に手が届かない側の入口ということになる。Googleのヘルプページによれば、個人アカウントでこの機能を使うには通常Google AIプランが必要で、18歳未満は現時点では利用できない。すでに有料プランに入っている人には関係のない告知、という点は先に押さえておきたい。

使われているのはGeminiの動画モデル「Gemini Omni」。同じ日の別の投稿では、参照する動画の中に書かれた指示を読み取らせる、映っているものを差し替える、といった編集寄りの使い方も紹介されていた。なお、ヘルプページによると、手持ちの動画をアップロードして編集する機能はEEA・スイス・英国・米国の一部の州では使えない(日本はこの中に含まれていない)。

生活で何が変わるか

「AIで動画を作る」は、月額を払わないと入口にすら立てない領域だった。それが数日だけ、無料の側に開いている。10本という本数は多くはないけれど、様子を見るには足りると思う。

思いつく使い道はこのあたり。子どもの誕生日に、写真から短い動画を作ってみる。家族の予定や約束事を、文字ではなく短い動画にして共有してみる。フリマアプリに出す物を、写真1枚から動きのある紹介にしてみる。どれも「無いと困る」ものではない。ただ、無料で試せるうちに一度触っておくと、AIの動画が今どのくらいの出来なのかを自分の感覚として持てるようになる。この手の機能は宣伝用の動画だけ見ていると、実力を高く見積もりがちだ。

マスターの一言

期限つきの無料は、たいてい後回しにして気づいたら終わっている。もし試すなら、10本すべてをいいものにしようとしないほうがいいと思う。最初の1本は失敗する前提で回して、AIが何を苦手にしているかを見るほうが得るものが多い。それが分かっていれば、次に有料プランを検討する時の判断も早くなる。