何が起きたか
Gemini Live の Guided vision ── カメラを共有すると、目の前のものを音声で説明してくれる機能だ。全盲・弱視のコミュニティと一緒に設計されたもので、9/1付のGoogleブログで「coming soon」として発表された(9/2の既報)。
この機能だけを扱う英語のヘルプページ(support.google.com/gemini/answer/18365638)を確認した。有効化の手順と、してはいけない使い方が書かれている。
いつ公開されたページかは分からない。Internet Archive も今回は参照できなかった。代わりに、Gemini Live の総合ヘルプ(/gemini/answer/15274899)の生HTMLを9/16と9/17の同じ時刻に保存して比べた。/gemini/answer/ 形式のヘルプ記事IDは、9/16 04:36の時点で英語版・日本語版とも18件で、その中に 18365638 は無い。9/17 04:36の同じページは両言語とも19件で、増えたのは 18365638 の1件だけ、消えたものは無かった(9/16のHTML内の「guided」一致7件はすべてCSS・JSの識別子で無関係)。専用ページへ辿れるようになったのがこの24時間の間、までは言える。
日本語版のURL(?hl=ja)を開くと「リクエストしたページは現在、お客様の言語ではご利用いただけません」と出て、本文は英語のまま表示される。日本語の案内はまだ無い。ただしヘルプの言語とアプリの提供状況は別の話で、英語しか無いことから日本で使えるかは判断できない。Gemini のリリースノートにも、日本語版・英語版とも記載は無かった。
9/1付のブログは今も「coming soon」のままだが、ヘルプの冒頭注記は「時間をかけて少しずつ展開中のため、まだ使えないことがある」という書き方だった。
生活で何が変わるか
前提として、これは Android 端末の Gemini アプリの話だ。9/1付のブログには Android 9以上で、Gemini が使える国が対象とある。iPhone についての記載は無い。
ブログでは名前だけだった入口が、ヘルプでは押す場所まで書かれるようになった。Gemini アプリを開き、上部のプロフィール画像(またはイニシャル)から設定に入って Use Guided Vision in Live をオンにする。オンにすると、Liveを始めてカメラを共有したときに Guided vision のセッションが始まる。素早く起動したいときはアクセシビリティ ショートカットに登録でき、フローティングボタンをタップ・2本指で画面下から上にスワイプ・両方の音量キーを長押しの3通りから選べる。読み上げ機能の TalkBack なら3本指で画面をタップしてメニューから呼べる。
できることは4つに整理されていた。文字を読む・翻訳する/物を特定して位置を教える/色・形・柄を説明する/周囲の状況を説明する。既報の3つの例と比べて新しく具体化されたのは、「翻訳」と「色・形・柄の説明」の2つだ。
ここからが生活の話だ。服の色や柄が合っているか、棚のどこに何があるか、といった質問に答えられると書かれている。目が見えにくい家族や知人にスマホを頼まれる側にも効く情報で、設定のどこを開くか、素早く呼び出す入口があることを知っているかで、その場で渡せるかが変わる。
ヘルプには制限も明記されている。間違うことがあり、医療機器でも歩行補助具でもなく、移動のナビゲーションや障害物の検知には使わないこと。この線引きは9/1付のブログの脚注にも付いていたもので、ヘルプでは独立した見出しになり、健康と安全の責任は利用者にあるの一文が加わった。人に使い方を教えるなら、ここまでセットで伝えたい。
マスターの一言
うちの端末で使えるかはまだ確かめていない。それでも設定の場所を先に読めてよかったと思っている。こういう機能は必要な人に届くまでが遠いので、聞かれたときに「設定のここ」と即答できるほうがいい。してはいけない使い方が短く言い切ってあるのも良かった。できることより先に、そこを読んでおきたい。
出典: Get audio descriptions with Guided Vision in Gemini Live(Google・Gemini アプリ ヘルプ)
