何が起きたか
Gemini Live の シンプルガイド ── カメラを共有すると、目の前のものを音声で説明してくれる機能だ。この機能の英語ヘルプができたことは9月17日の既報で書いた。そのとき日本語版のURLを開くと「リクエストしたページは現在、お客様の言語ではご利用いただけません」と出て、本文は英語のまま表示されていた。
今朝あらためて開いたら、日本語になっていた。
動いたのが日本語版だけであることは確かめた。英語版のヘルプを9月17日04:33に保存したものと今朝07:46に取得したものを比べると、差分は1行も無い。同じ4日間で、日本語版だけが英語本文から翻訳済みに変わった。
日本語の名前は 「シンプルガイド」 だ。英語の Guided Vision をカタカナにせず、訳語が当てられている。検索するときも人に伝えるときも、この名前のほうが通じる。
もうひとつ、日本語版のページ下部にはこういう注記がある。「このページには、AI 技術を使用して翻訳されたコンテンツが含まれている場合があります。AI 翻訳には誤りが含まれている可能性があります。」9月17日の日本語版にこの文は無かった。ただしこれは、今回この機能について何かが決まったという話ではない。Gemini Live の総合ヘルプの日本語版には、9月17日の時点で既に同じ文が入っていた。日本語のヘルプページに広く付いている定型の注記で、18365638 の日本語版に無かったのは、そのとき日本語のページ自体が無かったからだ。注記があること自体は、そのページがどう訳されたかを示さない。含まれている「場合があります」という書き方で、このページがそう訳されたのかどうかまでは書かれていない。
では実際の日本語はどうか。崩れは少なくとも2か所あった。1つはできることの説明で、「シャツの色や柄がズポンに合うかどうか」となっている。ズボンだろう。もう1つはショートカットの手順で、「ショートカットのオプションを表示されます」と助詞がずれている。英語版の同じ行はオプションを開く、という書き方だ。
Gemini のリリースノート日本語版には、シンプルガイドの記載は今のところ無い。
生活で何が変わるか
前提は既報と同じで、Android 端末の Gemini アプリの話だ。日本語版には「この機能は段階的にリリースされるため、まだご利用いただけない場合があります」という注記が残っている。英語版にも同じ趣旨の一文がそのまま残っている。日本語ヘルプができたことと、自分の端末で使えることは別だ。
変わったのは、設定のどこを押すかを日本語で読めるようになったことだ。Gemini アプリを開き、上部のプロフィール写真から設定に入って「Live でシンプルガイドを使用する」をオンにする。すばやく呼び出したいときは、端末の設定アプリから「ユーザー補助」→「視覚サポート」→「シンプルガイド」と辿る。
これが効くのは、自分が使うときより 人に頼まれたときだ。目が見えにくい家族や知人にスマホを渡されて「これ設定して」と言われる場面で、英語のヘルプを訳しながら探すのと、日本語の項目名を探すのとでは速さが違う。
ただし、ここで一つ気をつけたい。上のとおり崩れが現に残っていて、Google 自身も、AI 翻訳には誤りが含まれている可能性があると断っている。端末の設定画面に出る日本語が、ヘルプと一字一句同じとは限らない。項目名が見つからないときは、訳がズレているだけかもしれないので、英語版のヘルプで元の項目名を確かめるほうが早いことがある。
使ってはいけない場面も既報のとおりだ。ナビゲーションや障害物の検出には使わないこと。日本語版でも独立した見出しで残っている。
マスターの一言
うちの端末ではまだ確かめていない。それでも、日本語の名前が「シンプルガイド」だと分かったのは大きいと思っている。人に教えるとき、英語の機能名しか知らないと話が止まる。
誤りがあるかもと先に断ってあるのは、むしろ正直でいいと思った。読めないより、読めるが完璧ではないほうが扱いやすい。ズポンを見つけたときは笑ったが、こういう小さな崩れが現にあるということは、項目名も同じように崩れうるということだ。そこだけ覚えておけばいい。
出典: Gemini Live のシンプルガイドで説明を音声で聞く(Google・Gemini アプリ ヘルプ 日本語版)
