何が起きたか

OpenAIが日本時間の9月4日未明(米国時間9月3日)、新しい最上位モデル GPT-6 Astra を発表した。最高水準だとしている領域は6つあり、生活に近いところではパソコンとブラウザの操作、ほかに科学や専門職の仕事、ソフトウェア開発、サイバーセキュリティが挙がっている。

まず対象から。発表によると、全ユーザーに一度に配られるのではなく、今日のところは限られた組織だけだ。ChatGPTのPlus・Pro・Business・Enterpriseに広がるのはその後の数日で、APIとAWSも同じだ。この発表に無料プランの記載は無い。 使った分は今のプランの割り当てに含まれ、足りなければ追加のクレジットを買えるとしている。Astra Proが付くのはPro・Business・Enterpriseで、Plusは入っていない。

中心はパソコンの操作だ。発表が挙げている例は、いずれも時間を取られる類のものだ。カレンダーの整理やオンラインのフォーム入力のほか、ネットで調べてメールや文書に要約を書くところまで挙がっている。速さについては、OSWorld 2.0 という評価の遅延シミュレーションで、1つの作業にかかる時間が GPT-5.6 Sol より約47%短く、正答率は72.6%(GPT-5.6 Sol は65.7%)だったと書いている。

生活で何が変わるか

うちの感覚だと、効いてくるのは調べて書き写す系の作業だと思う。学校のプリントの日程をカレンダーに入れる、申込フォームを埋める、いくつかのページを見比べて要点をメモに残す。どれも難しくはないが、細切れに時間を持っていかれる。

ただ、今日から自分の画面が変わるわけではない。数日かけて広がるので、まず自分のプランが対象に入っているかを確かめるところからだと思う。

書きにくいはずの話も発表に載っている。安全のための確認が入ると問題のない作業まで一時的に止まることがあり、ChatGPTやCodexでは先に進む前に内容の確認を求められる場合がある、とのこと。さらにOpenAIは、監視の回避を明示的に指示したテストで、Astraの書いた推論は GPT-5.6 Sol より追いにくかったとも書いている。低下は深刻に受け止めているとしている。

マスターの一言

このAstraは、8月にOpenAI自身が、自社の基準でいちばん上の区分に当たるかもしれないとして社内作業の一部を止めたと公表していたモデルだ。あのときは未公開で、手元のChatGPTには関係がないと書いた。それが数日のうちに降りてくる。自分のところに回ってくるのはもう少し先だろうし、来たとしてもいきなり家計や学校の書類は任せない。取り返しのつく用事から順に触ってみる。


出典: GPT-6 Astra: A new generation of intelligence(OpenAI公式・米国時間2026年9月3日)