何が起きたか
Googleが9月3日(米国時間)、Gmail・Googleドキュメント・Google Keepの3つに、声で操作する機能を追加したと発表した。名前は Gmail Live / Docs Live / Keep Live。Gemini の音声モデルを載せたもので、I/O で先に見せていたものを正式に出す、と書かれている。
3つの中身は原文でこう説明されている。
- Gmail Live:受信トレイを言葉で検索する。挙げられている例は、飛行機のゲート番号を聞くのと、子どもの学校で今週何があるかを聞くの2つ。スレッドを自分でたどらずに答えが返る
- Docs Live:話しながら文書を組み立てる。許可すれば Gmail・ドライブ・チャット・ウェブから関係する内容を引いてきて、構成やトーンまで整える
- Keep Live:思いついたことをそのまま喋ると、裏側で処理して箇条書きやメモの形にする
提供は今週から。対象プランは原文で分けて書かれていて、GmailとKeepは Google AI Plus・Pro・Ultra、ドキュメントは Pro と Ultra だ。Workspace のビジネス向けは近日提供とある。公式Xの投稿では、今まさに提供が始まっているという書き方になっている。
ここが今回いちばん効く一行なので、Googleが別に公開している対応表で数え直した。Google AI プランごとに Workspace アプリで利用可能な Gemini 機能の比較(日本語版・9月4日取得)を開くと、Googleドキュメントの行は6つあって、6つとも Google AI Pro と Google AI Ultra だけだった。Gmail は8行あり、そのうち6行に Google AI Plus が入っている(入っていないのは Gmail 検索の AI による概要 と 日程調整サポートの2つ)。
断っておくと、この比較表は今回のLive機能の表ではなく、これまでの Gemini 機能の対応表だ。それでも、ドキュメントだけ一段上のプランからという線引きが前から同じ形だったことは確認できる。なおこの表に Google Keep の行は無い(9月4日時点)。対応言語については、今回の発表に記載が無い。
生活で何が変わるか
想像しやすいのは Gmail のほうだと思う。学校や園からの連絡、習い事の振替、通販の発送。メールの中にあるのは分かっているのに、どの件名だったか思い出せない。検索窓に入れる言葉を考えている間に別のことに気を取られて終わる。ここを、今週うちの学校で何かあるか、と声で聞ける形にした、という話だ。
Keep のほうは入り口がもっと雑でいい。買い出しと園の提出物と週末の予定が頭の中で混ざっている状態を、順番を整理せずにそのまま喋る。並べ替えは向こうがやる、という作りになっている。手が塞がっている台所や、移動中に効く種類の機能だ。
ドキュメントは一段上のプランが要る。無料のアカウントで今日から3つ全部が使える、という発表ではないので、自分がどのプランに入っているかを先に見たほうがいい。Google AI Plus の中身は以前に日英で数えた記事がある。
マスターの一言
音声の機能はこれまで、打つ代わりに喋る、つまり入力の話だった。今回3つのうち Gmail Live だけは入力ではなく検索で、探す側に音声が回ってきている。うちの受信トレイは学校と通販と請求書が混ざっていて、探す時間のほうが読む時間より長い。効くとしたらそこだ。
プランの線引きも、単なる値段の差ではなくどこに手間がかかるかの表示になっている。受信トレイを検索するのと、話を聞きながら文書を組み立てるのとでは、後者が上のプランに置かれた。線がどこに引かれているかを見ると、機能の重さがだいたい分かる。
出典: Use your voice to get more done in Gmail, Docs, and Keep(Google公式ブログ・2026年9月3日) / Google AI プランごとに Workspace アプリで利用可能な Gemini 機能の比較(Google ドキュメント エディタ ヘルプ)
