何が起きたか

Googleが9月15日(米国時間)に配信を始めたPixelの9月アップデート(Pixel Drop)で、チャットアプリの通知に「詐欺の可能性」の警告を付ける機能の対象国に日本が、対象言語に日本語が加わった。Googleのコミュニティの告知は、米国のPixel 6以降で提供済みのこの機能を、日本を含む9カ国と6言語に広げる、という書き方だ(ブログの本文は「more regions」とだけ書いている)。

対応するアプリからメッセージの通知が届くと、Pixelがその内容を分析し、怪しいものには赤い警告アイコンを付ける。通知を展開すると(下に引き出すと)[詐欺の可能性]というボタンが出る。ヘルプには、個人情報を聞き出そうとするメッセージを検出できる、という例が挙がっている。

  • 対象機種: 告知の対応表では、Pixel 6からPixel 11 Pro Foldまでのスマホ24機種。Pixel Tabletは対象外
  • 配信: 9月15日(米国時間)から数週間かけて段階的。キャリアや機種によって届く時期が違う
  • 設定: 既定でオン

同じアップデートでは、返信を打ち始めたときにキーボードの上に警告を出す機能も出たが、こちらは今のところ米国のみ(米国でも一部の言語)で、日本は対象外だ。

公式ヘルプで確かめたこと

Pixelの公式ヘルプを英語版・日本語版の両方で開いた(9月16日7時台)。どちらも対応地域に日本、対応言語に日本語が載っている。9月8日の保存版(Internet Archive・英語版)では、対応地域にも対応言語にも、日本と日本語は入っていなかった。

一方で、どのアプリの通知が対象なのかは、ヘルプにも告知にも一覧が無い。書かれているのは「多くの一般的なアプリ」「対応アプリ」までで、LINEが対象に入っているかは一次情報では確認できなかった。

また同じ時点で、Google日本の公式ブログにはこのアップデートの記事がまだ無く、コミュニティの告知にも日本語版は用意されていなかった。

生活で何が変わるか

学校や習い事の連絡、フリマの取引、知り合いを名乗る相手からの急な連絡。チャットの通知は、開く前に中身の良し悪しを判断しづらい(どのアプリが対象かは分からないので、これは場面の例だ)。警告が通知の段階で付けば、開いてリンクを押す前に一度立ち止まれる。

  • 警告をタップすると説明が出る。[完了]で詐欺として報告、[詐欺行為ではない]を押すと、そのチャットではしばらく検知が止まる(ヘルプの注意書き)
  • 設定の場所は、設定 → セキュリティとプライバシー → その他のセキュリティとプライバシー → 詐欺検知 → メッセージ詐欺
  • 分析は隔離された環境で行われ、自分で共有を選ばない限りメッセージの内容はGoogleに送られない、とヘルプにある

ヘルプ自身が「すべての詐欺行為を検出できるわけではありません」と書いている。警告が出なかったから安全、とは読まないほうがいい。

マスターの一言

この記事は告知とヘルプだけで書いていて、実機で警告が出るところはまだ確かめていない。日本で使う人にとっていちばん知りたいのは、LINEで届いた詐欺に警告が付くかどうかだと思う。そこが公式に書かれたら、また取り上げる。